◆沼南地区から我孫子を眺めるウオーキング
日時:2006年9月22日(金)9:40〜13:00
※当初予定の6/9、6/16いずれも雨天になってしまい、三度目の正直!秋の9/22に実施できました。

ルート:北柏駅出発−千葉導水路ビジターセンター−道の駅  しょうなんのコース(手賀沼ふれあい緑道)
  距離;約5km
6月、二度に渡り雨で流れた今回の企画は9月22日に実現した。三度目は天の恵みで、心地良い風と時々薄日がさす絶好のウオーキング日和となった。11名が参加して北柏駅南口を9:45分に出発。大堀川を渡り、柏ふるさと公園を抜けるとお目当ての手賀沼自然ふれあい緑道だ。

6メーター幅の緑道は北柏橋からフィッシングセンター手前の手賀曙橋まで総延長約9.4キロメートル「ヨシ原を風と巡る散歩道」として約9年の歳月をかけて今年全線開通したもので、今回は手賀沼大橋脇の道の駅までおよそその半分を歩くことにした。
出発してから程なく北千葉導水場の茶褐色の建物に着いた。ビジターセンターが併設されているこの施設では手賀沼浄化の仕組みを知ることが出来る。

8月27日に手賀沼の水質浄化を記念して行なわれた手賀沼トライアスロンで、最後のランが競われたのはこの道だ。ビジターセンターの入り口デッキからの眺めは良いが、我孫子側の斜面林が白山地区以東で切れているのが、やはり気になる。
我孫子地区は沼南に先んずること30年程前から斜面林が失われてきた。その時々沼南の人たちは対岸に家が建ってゆく姿をどう見ていたのだろうか。同行した会員が、既にこの道を歩いた彼の仲間が「我孫子側にはきれいな家がいっぱい建っていて素晴らしいよ!」と言っていたと話していた。
人それぞれ我孫子に住むことになった事情は異なるものの、大方は手賀沼の水辺や斜面林の緑滴る自然に触れ合いながら子供を育てたいとか、老後を送りたいとの思いは持っているのではないだろうか。などと考えながら対岸の若松地区に目をやると、一段とその辺の土地が低くなっているのを感じた。同地区では沼沿いの土手を高くする治水計画が進行中とか。間違ってもコンクリート護岸などはして欲しくないものだと思った。

導水場を後にして間もなく大津川の河口部分は手賀大橋に向かって緑道も右手に大きく湾曲している。この辺りは9月1日にオープンしたけやきプラザの展望階から眺めると川上に広がる田園風景がすばらしい所だ。橋を渡りながらふと橋下に目をやると中洲に青いビニールシートを架けた手作り小屋から糸を垂れる釣竿が見えた。多分ホームレス氏がお昼のおかずを釣っていたのだろう。
橋を渡りきり左に曲がるとほぼ真正面がけやきプラザだ。我孫子一の高さを誇る高層ビルにもう少しアクセントがあれば自然との調和が保てたのにと惜しい気がした。その前の家並みに日本家屋の原風景を思わせる家を発見し気分が良い。外壁の柱や梁などを骨組みにして外に見せるハーフテインバー様式に屋根瓦はすわり良く落ち着いている。

程なくして旧郵政公社宅取り壊し後の斜面林が目に入ってきた。取り壊し前には見えなかった子の神大黒天の斜面林が見える。跡地には何が立つのだろうか。背の低い建物であってほしい。昼をちょっと回ったころ「道の駅しょうなん」に着き思い思いの昼食を摂った。帰り道、残された人は居ないかと後ろを振り向いたら橋のたもとで開発中の温泉掘削やぐらが目に入った。原風景に溶け込む構えになってほしいと思うとともに手賀沼を取り巻く環境が今以上悪くならないことを願いつつ半日のウオーキングを終えた。
レポート(雑感)    足助哲郎(会員)
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