シリーズ まちの美化に取り組む人々(その14)
                      「さわやかな環境づくり賞」の伊藤正順さん       飯田 俊二(会員)
伊藤正順さんは我孫子市の平成22年度「さわやかな環境づくり賞」の表彰を受けられました。

中峠で石材業を営まれており、まだ現役で仕事をされています。仕事の合間を縫って平成15年から週2回、約1時間30分をかけて、中里下の手賀沼排水路周辺のポイ捨てゴミなどを回収し、地域の美化活動に取り組んでこられました。

この活動のきっかけは、7年ほど前、仕事で訪問されたお寺に捨てられていた犬を連れて帰り、愛犬(名前はアイ)の運動のために、利根川の河川敷へ出かけられて、そこに散乱するゴミを見るに見かねてゴミ回収を始められたとのこと。しかし、そこは個人の限界を超えたボリュームのゴミのため、仕事で通る機会のある現在地に場所を変更されました。

今回お伺いした日、ご無理を言って自宅から少し離れた現地へ案内していただきました。「ゴミがなければまた捨てる人も気が引けるのでは」との思いで続けられておられます。

落ちていたゴミを拾いながら進んでいくと、そこに建設残土の不法投棄されているのを見つけ、早速クリーンセンターへ連絡される場面に出くわしました。こうした機敏な、そして地道な活動に頭が下がる思いです。
伊藤正順さんと愛犬アイ
回収されたポイ捨てゴミは自宅へ持ち帰り、家庭分別ごみで出され処理されているとのこと。この作業には奥様もかかわっておられ、ご夫婦と愛犬の協同作業で心なごむ気持ちになりました。今後も健康で続けられることを願っています。有難うございました。
「おもてなしの心」が感じられる街並みを歩く 
           − つくし野のストリートガーデン散策 −               佐々木 哲明(会員)
昨春に続いて、今年も晴天の5月27日に、「我孫子の景観を育てる会」の分科会:オープンガーデンを楽しむ会のメンバー8名で、会長の吉澤さんを案内人に「つくし野5丁目・6丁目」のバラとストリートガーデンを訪ねての散策を行いましたが、私もつくし野の住民の一人として、散策に参加してきました。

住民が主役となり、住宅とその周辺のストリートが一体となって住宅地全体が公園のような空間を作り出している『ストリートガーデン』が少しずつ増えてきて、街歩きも楽しくなります。

歩く人や訪れる人への「おもてなしの心」が感じられる街並みを眺めて、『ストリートガーデン』という言葉の意味が少し分かるような気がしてきました。

【散策コース】                  
つくし野消防署前バス停(集合)⇒メタセコイア公園⇒つくし野5丁目⇒シロツメグサの広場⇒つくし野6丁目⇒三角公園⇒吉澤会長宅(解散)

集合して、すぐ近くのメタセコイア並木のある通称「メタセコイア公園」へ向かいました。秋には鮮やかな赤茶色の紅葉が見られますが、今は新緑がきれいでした。次に、街路樹下に作られた花壇や庭の草花を眺めながら「つくし野通り」、「つくし野5丁目・6丁目」を散策して、つくし野でも最も新しく住宅開発された地区に入りました。この地区では、全ての住宅の街路側に花壇スペース(フロントガーデン)があらかじめ設けられていて、ストリートガーデンの基盤ができていました。
つくし野の散策
「つくし野6丁目」では、「景観シンポジウム」でも紹介された丸山家と古橋家のお庭を拝見しました。

丸山家では、つるバラのアンジェラが見事に咲いていて、またそのアンジェラの切り花が通りがかりの方が自由にお持ち帰りできるように心配りされていて、素敵でした。

最後に、吉澤会長宅のお庭で冷たいお茶をいただき、ひと休みして解散。本当に気持ちのいい散策ができました。

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