第11回景観散歩
       ―筬の音も懐かしい結城―を訪ねて         伊藤 紀久子(会員)
6月5日(土)朝曇りのなか、第11回景観散歩の結城市を目指し、我孫子駅北口ふれあい公園を後にした。

一同36名は期待を込めて車中の人となり、幹事の飯塚三雄さんよりユーモア溢れる温かい案内を頂き、つづいて吉澤会長より今までの10回の概要と本日の第11回の意義についての説明をいただいた。

守谷市を抜ける頃から雨模様となったが、結城市に到着した時には見事に晴れ渡っていた。これは車内にセットされた特大のてるてる坊主のご利益と思われる。
結城の機織作業
結城市のガイドボランティアの筧さん・藤貫さんの案内で景観散歩へと向かった。街中には蔵造りや趣のある家並みが見られ歴史を身に感じながら歩いた。

最初に訪れた称名寺は、結城家初代の朝光の檀越寺で源頼朝との縁を知ることが出来た。つづいて孝顕寺を訪ね史跡・御朱印掘跡を見学した。当時この堀の内側は「租界」のかたちを成していたのかとの思いを馳せる。
つづいて、安政元年建築というレンガの煙突が聳え立つ結城酒造を訪ねた。当主より酒造りの微妙な按配・気配り等の説明をいただき日本古来の「酒文化」を学んだ。また蔵の土間でたびたびクラシックのコンサートを開くと聞き、音楽はお酒を醸すのに何か役立つのではないかと思ったりして・・・

    芒種かな酒蔵の土間の黒光り   紀久子

つづいて秋葉糀味噌醸造を訪ね、おいしい甘酒のシャーベットのもてなしを頂き一同感激した。奥につづく味噌蔵の見事な大樽の列は正に圧巻であった。

昼食後、結城ガーデンのおかみさんの兄上に当る世界的に著名な免疫学者・エッセイストの多田富雄博士のコーナーを拝見した。博士がこの5月21日、76歳で死去されたことが惜しまれる。

市内に戻り、バスを離れ幹事さんの案内で歴史を今に伝える築地塀を見学した。その後「つむぎの館」に入り機織の実演を見ながら筬(おさ)の音の響きに郷愁を覚えた。

冬になると母は一日中機織りをしていた。筬の音が今も耳に残っているが機織の工程を何一つ引き継いでいない事を大変反省している。

あっという間に帰りの時間となり、我孫子へ向けてのバスに乗り込む。今回の景観散歩の幹事・飯塚三雄さん・斎藤祥子さん・濱野さと子さん方の綿密な計画そして丁寧な実施に心より感謝いたします。

結城市のボランティアガイドの方々ありがとうございました。これを機会にまたゆっくり結城市を訪ねてみrたいと思う。
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 三樹会5周年懇談会開催               瀬戸 勝(会員
気がつけば 5年過ぎたり 三樹会

下手な句ですが、これが私の現在の心境です。おそらく会員の皆さんも同じ思いでしょう。

 <とにかく細くてもいいから長く続けよう>そんな気持ちでスタートして、無情に降り来る落葉相手に無我夢中でバトルを繰り広げていたら、いつの間にか5年経っていました。

そこで、この5年を振り返り、次の5年に臨む抱負を語り合おうと、6月16日(水)にけやきプラザ8階会議室で懇談会を開催し、ほとんど全会員が出席しました。
和気あいあいの懇談のあと、ただいまリハビリに奮闘中の村山先生に励ましのひとことを、と全員で色紙に寄せ書きをして先生にお届けしました。

そのあと懇親会に移りましたが、6時すぎ突然手賀大橋をまたぐようにきれいな虹が出現。なごやかな雰囲気を一層盛り上げてくれました。

なお、現在の会員数は女性13人、男性13人、世話人4人の計30人です。新会員の入会をお待ちしています。

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