シリーズ まちの美化に取り組む人々(その16)
           南新木、南新木1丁目自治会のみなさんの駅前花壇づくり                飯田 俊二(会員)
新木駅南口ロータリーの花壇に花を植え、乗降客の皆さんにやすらぎを与える活動をされている南新木、南新木1丁目自治会を紹介します。今回南新木自治会のまちづくり分科会部長をされている田口誠さんにお話を伺いました。昨年秋開催された第7回景観づくりシンポジウムの「市民が支える駅前花壇」にも登場していただきました。駅前のロータリーに木はあるが花がないのは寂しいとの思いから、平成19年の秋からこの活動を始められました。

活動は、春秋の花植え、その後の1ヶ月は毎週、1ヵ月後は隔週雑草取り等の活動をされています。花植えの時期は約30人の方が参加されます。

春はマリーゴールド、秋はパンジーを植えられ、多くの色を使用してデザインされています。この秋はパンジー6色834株を植えられました。デザインはメンバーの方がされ、花で「あらき」と文字を使ったデザインもされています。

花植え前の土作り段階で、スギナなどの雑草取りが必要で、大変な作業なのですが、この作業時に要員確保するのが悩みのたねのようです。しかし「花植えが終わったときの達成感が喜びです」とにこやかに語る田口さん。
南新木、南新木1丁目自治会 花壇づくり
南新木、南新木1丁目自治会 花壇づくり

ありがとうございました。是非、今後もこの活動を続けて行っていただきたいと願っています。
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第12回景観散歩
           〜湖畔の城下町 土浦を訪ねて〜                大塚 恒夫(会員)
土浦一高で
現・土浦一高で
2010年11月17日午前8時30分、総勢41人で我孫子駅北口を出発して一路土浦へ。

最初の訪問地は、国指定重要文化財「旧制土浦中学校本館」(現土浦一高内)で、1904年竣工の木造洋風建築の主要部分が残されている(写真)。ゴシック調の荘重な外観と天井高くゆったりとした風格ある校舎は先人の教育への熱意を感じさせる。

2ヵ所目は「土浦市立博物館」。駐車場で観光ボランティアガイドさん4人の出迎えを受けて館内へ。こじんまりした館内で、楽しい学芸員さんから土浦の概要の説明を受けたが、最後の殿様土屋侯(9万5千石)が房総のお方とは奇縁。かつて当地が城下町というだけでなく、交通・水運の要衝として栄えたということは市内散策でも感じられた。

続いてガイドさんの案内で博物館に隣接する土浦城跡見学と市内散策。土浦城は平城で、今は本丸と二の丸の一部区域が亀城公園として残る。園内には築城当初からと思しき樹齢500年の椎の大木があるが、建物としては江戸時代の櫓門・霞門・高麗門のみ。
高麗門を出て、まちかど蔵「大徳」まで「歴史の小径」散策、電線を地中化しているので歩きやすく空が広い。立ち寄った「矢口酒店」は普通の酒屋さんだが、土蔵造りのお店が県指定文化財。まちかど蔵「大徳」は江戸末期に建てられた土蔵造りの重厚な店舗(今は観光協会が使用)で、2階座敷の造作も凝ったもの。奥に連なる建物も見事で、富商の財力を偲ばせる(原形変更があって史跡指定されなかったらしい)。

霞ヶ浦湖畔の国民宿舎[水郷]で、地産地消メニューの昼食後、小雨の中予科練記念館「雄翔館」へ。書簡・遺書などの展示を見ながら「嗚呼兵(戦争)は凶器なるかな」(「坂の上の雲」より)を痛感した。

ここで「水郷」に残った周辺散策チームと合流して、最後の見学地「ワープステーション江戸」へ。お目当てのロケ撮影はなく、その上ロケ準備のための立ち入り制限まであって、小雨の中江戸の町並みセットの表通りのみ一巡りした。

我孫子帰着午後4時30分。盛り沢山のコースだったが、訪問先で温かく迎えていただき、幹事さんの周到な準備と、軽妙なバスガイドさんのおかげで、有意義で楽しい一日を過ごすことが出来ました。

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