わたしの好きな我孫子の道 シリーズ その8                        安河内 志乃(会員)
  〜滝前橋通り道(東我孫子、滝不動から滝前橋経由日立研修所、桃山公園)〜
1月25日、晴天。10時に総勢20人が濱野さん、吉原さんの先導で東我孫子駅を出発。我孫子ゴルフ倶楽部の縁をぐるりとまわり、谷津ミュージアムの入り口に到達。地面が柔らかい土に変わったのが嬉しく、てくてくと谷津の中を進む。

懐かしい風景。左手は斜面林。樫、欅。どんぐりを落としている樹も多く、その中に松がぽつんと立っていたり、竹も生えていたりで、この雑木林然としたところが里山らしくていい。右手は水田と湿地帯で、ガマの穂がそれぞれの茎の先端でもふもふしている様子は、たくさんの小さなフクロウが体を膨らませているようで可愛い。落ち葉をシャラシャラと踏みしめながら丘を越えると小さな池がある。ここではニホンアカガエルの卵がひっそりと春を待っている。「馬頭観音菩薩」と彫られた石碑が道端に。「嘉永六葵」の文字も裏に見える。嘉永六年ならば1853年。ペリーが軍艦4隻を率いて浦賀にやってきた年にこの石碑は作られたのか。柔らかな落ち葉の感触を靴裏に楽しみながら、出口に到達。

手賀沼に沿って歩く。「鰻魚及一切水族霊」と彫ってある石碑が水神社にあった。昔の人の「供養のこころ」を思いながら滝不動に到着。近くの野澤さん宅を拝見。このお宅の門は木材を組み合わせたアーチになっていて、ご主人の手作り。玄関アプローチの階段から庭を拝見させていただく。この家の息子さんが親切に我々の質問に答えてくださる。英国式ガーデンを意識した庭造りをされていること。木製の八角形の「夢殿」も「灯籠」も手作りであること。
滝前橋通り道
滝前橋通り道
玄関や庭のアーチはツルバラを這わせる予定であること。イギリス在住時、庭を手入れしている見ず知らずの人とよくこうやって話したのを思い出す。

日立総合研究所の間を降りて、湧水の水路沿いに進み、長い階段を登り、12時15分に最終目的地の桃山公園へついに到着!この高台の桃山公園からの手賀沼は広々として、ベストビュウである。水面がきらめき、空が高く晴れ渡った日だった。案内人の濱野さん、吉原さん、ありがとうございました!
今年も我が家に咲いた福寿草                                   柏倉 達子(会員)
福寿草の株が増えて、今年も見事に咲きました。家族で楽しんでいます。娘が勤務する病院に来る患者さんから3年前にいただき、庭に植えました。毎年、患者さんが鉢に入れて持ってきて下さったお話を聞いておりましたのが、わが家の小さな庭をのぞいてみると、つぼみを持っていました。楽しみに待っていると、3日後には小さな花が30個も咲いていました。毎年、写真を撮って額に入れて、花が咲き終わっても楽しんでおります。

福寿草(フクジュソウ)
福寿草(フクジュソウ)
同じ福寿草でも、例年は大きな花を咲かせていたけれど、今年は少し小さいようです。寒さのせいでしょうか。福寿草のいわれを調べてみましたら、キンポウゲ科の多年草。アジア北部に分布し、日本の山地にも自生している。縁起の良い名称と、花が少ない時期に咲くのが珍重され、正月用の花として広く栽培されています。太い根茎を持ち、地上茎は高さ20センチメートル。葉は羽状複葉。早春、葉に先立って黄色の美花を開く。東京付近での野生のものの開花は4月から5月。園芸品種も多い。有毒で根は強心薬となる元日草。やはり花の名前どおり縁起の良い環菜とわかりました。

昨年は地上茎30センチぐらいでした。春の訪れを知らせてくれる最初の花です。2月中旬から3月初旬に咲いてくれると思います。福寿草は定植する時、土壌適応するかどうか難しい花と聞きました。3年経過した今春も咲きました。花が終わると油かす(固形)の肥料をあげて、お礼をしています。小さな庭にひとつの美しい花、福寿草を楽しみにしています。

■もどる