シリーズ まちの美化に取り組む人々(その18)
           我孫子駅北口を清掃するスクールバス誘導員の方々         蒲原隆子 吉原幸子(会員)
我孫子駅北口を清掃なさっている方がいらっしゃると聞き、わたしたちは4月26日午前9時40分、お話を伺いに行って来ました。お会いしたのは手嶌徳行さんと冨田浩義さんです。お二人はシルバー人材センターに所属し、中央学院大学と個人間の契約のもと、同大学のスクールバス乗降者誘導の仕事をなさっています。当日の服装も黄色の襟がついた紫色のウェアーで、まさに駅伝でよく目にする中央学院大学カラーでした。

「乗降者誘導の仕事を始めたのは、2002年9月です。その際、大学のバスストップのある周辺をきれいにしておくよう言われました。しかし、自分のところだけするのもどうかと思い、通学路全体の掃除をすることにしました。北口駅ロータリーをぐるり囲んだ歩道とバスストップのある歩道の東側周辺、西原地下歩道のさらに北側道路までが清掃エリアです。学校が休みの日は仕事がないので年間160日位になりますが、それを4人が2人ずつ組んで1日おきにします。8時30分から12時30分の間、本来の仕事の空き時間を使い4,5回に分けてします。はじめの3,4年は捨てられたガムで道路が真っ黒になっていました。雨の日は取り易いのですが、道路のガムを剥がすのは結構大変でした。しかし、最近はそういうこともありません。なによりもきれいにしておくと、学生をはじめ誰もが汚さなくなりました。ほら、今日なんかこれだけしかありません」

なるほど見せられたビニール袋の中は、たばこの吸殻と紙くず一握りほどでした。地下道をあがってくる通行人に礼をいわれることもしばしばで、それはとても嬉しいことだそうです。
我孫子駅北口の清掃

本当にありがとうございます。駅前は通勤者・通学者の1日の出発点です。駅前がきれいだとその日のやる気もグッとアップします。今後もお身体に気をつけて、みなさんに喜びを与えてください。

なお他にも我孫子駅北口は、シルバー人材センターの人が週1回草むしり等をしてくださり、さらに、同センターの社会奉仕として毎月第一土曜日に10人ほどが清掃をされているそうです。
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ハケの道の修景                                                     吉澤 淳一(会員) 
最近、緑の天神坂の手前から白樺派文学館の先(第一小学校に上がる坂の分岐点)に至る「ハケの道」の所々で、路面が煉瓦風のブロックで、石畳のようにお化粧されているのを目にした。これまでは、市の花「つつじ」市の鳥「オオバン」や埴輪の絵などがデザインされた30センチ四方のタイルはめ込みがあったが、あまり目立つ存在ではなかった。今回これはそのまま残して、前述のブロック敷きが施されたものである。
天神坂の入口
天神坂に向かう
市の道路課に取材すると、これはインターロッキングブロック舗装という工法で、「手賀沼文化拠点整備計画」に基づく散策路の整備の一環であるとのこと。予算の関係で路面の全てをブロック敷きにしてはいなかったが、景観、歴史文化の要所や分岐点に、そこを歩く人に優しい雰囲気が醸し出されている。色は明るいグレー、濃いグレー、その中間の3色の落ち着いた配色で、そこに来ると思わず歩みがゆったりとして、車も気のせいかスピードダウンしたように感じる。

来年度は、富枡旅館前から県道まで伸ばす予定と聞いている。

手賀沼文化拠点整備計画は、平成18年8月から19年3月にかけて検討委員会が組織され、当会も委員として参画して成案を見たものである。実行計画は、平成21年度から25年度の5年を前期、26年度から30年度の5年を後期として進めている。
今後、ハケの道の西側部分や他の散策路についても、上記の舗装が実施されるとのことで、期待したい。

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