増尾茶寮「洛山」訪問記                                         高橋 哲生(会員) 
ストリートガーデンを楽しむ会の行事として、4月28日、柏市のオープンガーデン第一号のイタリアン割烹 茶寮洛山を訪ねました。10時半柏駅集合、部会メンバー10名の参加です。

増尾駅下車、柏市景観賞を受賞した、林に沿った妙蓮寺白壁通りをまず訪ねました。妙蓮寺では、3人のかたが掃除をしていました。境内はいろいろな花木が植えられ、手入れが行き届いています。本堂前の山門とは別に庫裏にも門かぶりの松がついた瀟洒な門があります。庫裏の庭には牡丹が咲いていました。

東映第一団地に入り、4区画分の敷地をもった洛山に向います。このあたりは35年前のボーナス時、チラシ投げ入れに歩いたところで、当時とあまり変わっていませんでした。門の前にオーナーが迎えに出てくれていました。看板等はなく、門に小さなお知らせボードが出ているだけです。

ていねいに施行された延段を通り、五月人形が飾り付けられた広々とした玄関に入ります。庭に面した座敷が食事処です。縁側から見事な枯山水の庭が眺められます。ランチはソフトドリンク、サラダ、生パスタ、デザート(ホームメードのアイス)、コーヒーがついています。

生パスタは美味しく、ワインを頼んだメンバーは大満足でした。

食事後オーナーの案内で、庭を散策しました。ここはオーナーのご父君が昭和に建てた平屋の和風邸宅です。庭は有名な京都の七代目植治の甥で、京都植治の支配人を務めた後、戦後東京で造園業を始めた岩城亘太郎氏の手になるものです。氏は迎賓館和風別館庭園、ホテルオークラ庭園、昭和の名園と言われる栃木古峯神社の庭園を手がけた昭和の名庭師です。

庭はおよそ100坪超、左に巨石を組んだ見事な瀧口があり、中央部をゆるやかに流れ、右手の海に続く枯山水庭園です。樹木も樹齢200年の五葉松が見事で、苔も京都から持ってきたものだそうです。
洛山散策

瀧、流れの岸辺には巨石が巧みに配置され、築山には奥行きを出すため、あえて正面を見せないようにいい味を出した九重の石塔が立っています。また池の後ろにはガーデンチェアが置かれていて、夏は屋外でのビールが最高のようです。
奥には、以前は大きな木が茂っていて蚊も出たそうですが、それを伐ってから、庭は明るくなり、蚊も出なくなったとの話を聞き、外の蚊に悩まされている私は、なるどそういうものかと思いました。

庭の管理はすべてオーナーがご自分でされるそうで、特に松は非常に時間がかかるとのお話でした。
門から鍵の手に曲がった玄関のわきに庭木戸があり、ここまではオーナーが留守のときでも、入れるようになっています。
庭木戸の内側の庭の中心部は座敷から専用の履物に履き替えて歩いて見ます。これは訪問者の靴についた雑草の種が庭に入らないようにとのことです。

美味しい食事、静かで趣のある庭園を満喫し、暖かな陽気のなか、増尾駅までのんびりと散策を楽しみました。
第17回日立総合研修所庭園公開                                    吉澤 淳一(会員) 
5月21日(土)、日立総合経営研修所「春の庭園公開」は、好天に恵まれて、来場者に薫風と新緑を、たっぷりと楽しんでいただきました。来場者は930人で、春の公開の平均的な人出でした。

茶亭の「ほととぎす」が家屋内部の損傷のため、茶菓のサービスをコカリナ演奏の「藤の庭」の緑陰に移して実施しましたが、これが大変好評でした。

名物の「白樺派のカレー」や食堂中庭でのティータイムも好評でした。

星野市長にもご来園いただき、「白樺派のカレー」を召し上がってから、園内散策のひと時を過ごされました。
素晴らしい庭園景観を公開していただきました(株)日立総合経営研修所、(株)日京クリエイトの皆様に深く感謝申しあげます。

コカリナ演奏の皆様、ボランティアの皆様、資材貸与の我孫子市にお礼申し上げます。

運営は当会会員、三樹会・庭園公開サポーターの約40名で行いました。

尚、今回の参加費は、我孫子市、及び我孫子市社会福祉協議会を通じて、全額を東日本大震災の義援金に使わせていただきます。

■もどる