わたしの好きな我孫子の道 シリーズ その10                                柏原 健子(会員)
              手賀沼遊歩道を歩く 
7月12日10時、アビスタロビーに集合した14名が、飯塚さんの案内で梅雨明け4日目の猛暑の中を出発しました。ムッとした暑い空気、青空には大きな雲の塊がいくつも浮かんでいて、時折日ざしをさえぎってくれました。ポプラ並木のあとに植えられたメタセコイヤの木々も大きく育ち、新緑が輝いています。

手賀沼遊歩道に踏み入る直前、沼に目をやると、沼南の向岸の森の上に、もくもくと入道雲がわいていて、「あっ 川瀬巴水の絵だ」原画そっくりの風景が出現していました。大きな時間の周期で繰り返す自然の営み、破壊と再生も自然の摂理なのでしょう。今回は行程を短縮して、手賀沼公園から遊歩道を滝下広場まで歩き、桃山公園で当会が寄贈した「かたらいベンチ」に皆で座ろう、というコース。

手賀沼
・手賀沼遊歩道から対岸を望む
皆さんの馴染みの道で、途中の様子も時間配分も承知の上で歩き出しました。桜並木が陽射しを和らげ、沼風もあり、左手の住宅街には夏花壇やハンギングが、色とりどりの花を咲かせ、ストリートガーデンを楽しみました。

文学の広場を過ぎ、手賀沼大橋をくぐりぬけて、振り返ると、白鳥の羽ばたきをイメージしたアーチの橋脚が美しく、ヨットも浮かび、私の好きな景観の一つです。水の館前の沼の中程に、カッパの音頭のカッパの像があり、桜の木の下にカルガモの親子が休んでいました。

休憩も兼ねて涼しい水の館に入館。展望台から四方を見渡してみると、沼の周辺は緑一色に包まれ、手賀沼は蓮の大群生が広がっていました。遊歩道に戻り、野鳥の声に耳を傾け、楽しく語らいながら歩を進めました。市民農園近くの休耕田にピンクの蓮の花が一面に咲いていました。間近に花に触れ、その香りにうっとり、ひとしきり蓮にまつわる話で盛り上がりました。

遊歩道を自転車で行き交う高校生達の挨拶も心地よく、滝下広場から折り返し、ふれあい道路を戻り桃山公園に到着です。

ハケの道沿いの崖からしみ出る冷たい湧水に手を浸し、ほっと一息。階段をフーフー言いながら上り、「かたらいベンチ」に到着。沼は木立のために立てば見え、座れば見えず、木々が大きくなれば眺望も開けるでしょうと、各自ベンチの座り心地を確かめていました。日立総合経営研修所の傍をとおり、356号線を渡り、天王台の旨いもの処で、それぞれ冷たい飲物で喉をうるおし、好みのカレーに舌鼓を打ち、話に花を咲かせて帰途につきました。

炎天下、熱中症にもならず、皆さん元気に踏破できた事は幸でした。「私の好きな我孫子の道」シリーズの最後を皆さんと楽しくすごせた事に感謝です。
グループFよりのお知らせ
平成21年6月26日の「新木野・古戸コース」を皮切りにスタートした「私の好きな我孫子の道」は、14シリーズに加え、番外編1編の全コースを、7月12日の「手賀沼遊歩道を歩く」で完結することとなりました。
3年に及ぶ長丁場、皆さんの積極的なご参加とご協力に、グループF一同感謝申し上げます。わが街我孫子をより良く知る一助になれば幸いと思っております。

さて、9月からは新しい趣向で我孫子を歩きまわります。どうぞお楽しみにお待ち下さい。暑さの折から、お身体に留意され、9月以降続々と予定されている諸行事にお備え下さい。
ではまたお会いする時まで・・・。(酒井弘)

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