私の好きな我孫子の道　PART��                                                  秋田　桂子（会員）
             志賀直哉著：『雪の遠足』の道を辿る　学校花壇・学び舎への道を兼ねて   -6-
●今回は、志賀直哉の「雪の遠足」への道を辿りつつ学び舎への道（並木小学校）を間に挟んで歩くこととなった。直哉たちは寝坊をして午後１時に出発をしたとのことだが、足助・飯田・飯塚節･飯塚三・柏原・斉藤・酒井・濱野・前田・松村・吉澤さんと秋田の12名は2月17日（金）午前10時に我孫子駅南口に時間通りに集合･出発した。

●案内人は、酒井･吉澤･前田さんの強力トリオである。前日に降った雪が残り、まさに「雪の遠足」にふさわしい日となった。南口から鈴木屋付近の隧道をくぐり、北口へ。この辺りに直哉たちが通った踏切があったと、事前に配布された古地図にある。しばらく行くと並木保育園の先の杉村楚人冠が住みたかったという場所に出る。昭和初期は、ここから利根川を行く船が一望できたという。今日は筑波山もうっすらと見える。「筑波見ゆ　冬晴れの　洪いなる空に」の楚人冠の句が浮かぶ。住宅地を通り国道6号線の隧道をくぐると、まもなく並木小学校。校庭を通していただくと、用務員さんが卒業式場を飾るであろうプランターの手入れをされている。よい光景に出会えた。

●宝蔵寺や鷲神社を左手に見ながら、十分な下見をされた前田さんの案内に沿って直哉の「雪の遠足」への道を進む。二階堂高校そばの「くらやみ坂」を進もうとしたが、畑仕事をしていた方に尋ねると「当時は、この道はなかったので、もう一つ向こうの久寺家近隣センターの道ではないか？」とのこと。生き字引がここにもいらした！

●我孫子市と柏市が混在する民家の立ち並ぶ道を過ぎる。直哉が帰りに寄った「植木屋」らしき家もあった。さらに進むと門前に「力くらべの石」のある圓性寺に着く。
雪の遠足
●直哉たちは、途中で温かいコーヒーを飲んだとのことだが、私たちは1時間以上も歩き続け、ほかほかと体中が暖かい。そしていよいよ布施弁天へ。本日弁天茶屋は休みだった。春になれば桜やチューリップを愛でる人々も多くなるだろうか。桜前線とともに放射線量が気になることだ。

●事前に「雪の遠足」の全文や古地図などが配布されていたので余計に興味を引かれる道歩きとなり幹事さんたちに感謝したい。

●「雪の遠足」文中「雪の遠足、子供の頃程には勇みたてなかった。然しまだまだ年にしてはこんな事を興ずる方だった。」と言っている'小説の神様'よ、あなたの100年後にも、我孫子には同じように興ずる私たちが、住み続けていますよ！、
私の好きな我孫子の道　PART��                                                  足助　哲郎（会員）
             学校花壇・学び舎への道(新木・布佐ルート) -最終回-　
●2月28日（火）グループF．年度納めの街歩きは、昨年9月から毎月続けてきた「私の好きな我孫子の道」−学び舎への道歩き−の最終回として、約10ｋｍの道のりを15名で歩いた。1月末、雨と雪で2度延期して、3度目のこの日は快晴に恵まれた。会が提案型公共サービス民営化制度に応募して、今年度市から受託した景観形成市民啓発事業のテーマに「学校花壇」を取り上げたこともあり、3月10日に開かれる「景観づくりシンポジウム」に向け、市内19校の小中学校への道を歩くことにしたもの。今回の新木・布佐地区を含め、延べ66名が参加した過去6回のコースを、文末に一覧表で記述することにした。今回の4校は、去年の夏「学校花壇」の写真提供をお願いしに訪れたので、担当メンバーにとっては2度目の訪問となった。

●10時05分、新木駅南口花壇前に集合。国道356号線沿いの葺不合神社境内を通って新木小学校へ。33年前、初代校長が植えたという八重桜は、正面玄関に通ずる道側の枝の切り口が、未だ葉を付けないせいもあり、痛々しかった。昨年8月に校庭脇で養生されていた芝の広場は、放射線の影響ですっかり剥がされ地肌を現していたのも残念だった。それでも卒業式を間近にして用務員さんが丹精込めて育てた菜の花のプランターを窓越しに見ることができたし、校庭では児童が縄跳び、教室では元気な歓声を挙げながら飛びまわっている姿を見て元気をもらった。

●新木近隣センター脇から、児童の通学路でもある畑道を辿り新木駅に戻った。そこからは人通りの少ないやすらぎの道を通って布佐南小へ。布佐南小提供の写真を「学校花壇」シンポジウムのポスターに採用した。校長先生にそのお礼を申し上げ、校内花壇を案内いただいた。布佐平和台団地の高齢化の影響などで、児童数は約200名に減り我孫子で最も少人数の小学校。ひときわ目立つ正面玄関の校章は3枚のけやきの葉をかたどっていて、左の葉は教職員、右の葉は保護者・地域の人々、中心の葉は児童の葉を大きく伸ばしていこうという願いが込められていると、説明を受けた。

●ふたたびやすらぎの道を進み、JR成田線を跨いで消防署脇から国道356号線沿いを布佐小へ。明治6年1月開校というから開校140年を迎える我孫子で最も歴史のある小学校。卒業生には、気象学者で日露戦争時の日本海海戦に際し、「天気晴朗なるも浪高かるべし」と予報した岡田武松がいる。岡田博士の写真は、創立当時の学校名「刀寧小学校」の額とともに正面玄関に飾られていた。シンボルツリーの樫の大木は校庭の正面に立っていた。大木の下で校長と涼をとるうち、布佐中吹奏楽部が懸命に県大会出場に向け練習する、元気いっぱいの音が聞こえてきたのも、夏の暑い日だった。何の曲を練習していたかいまだに思いだせないでいる。






新木、布佐ルート散策。ここは新木小学校

●布佐小に隣接の布佐中が最後の訪問校。開校70周年を迎えた同校も布佐地区の過疎化により、開校時800名であった生徒数が、現在は260名ほどという。手入れの行き届いた花壇前で、3月10日の景観シンポジウムの座談会に登壇いただく、用務員の鈴木宏子さんと教頭先生が出迎えてくれた。

●去年8月、耐震工事のため仮住まいの職員室でお会いした校長先生は、ご近所のお年寄りの助けを得て、ゴーヤ、朝顔、キウイでのグリーンカーテンづくりの作業で濡れた手を、ふきながら屋上から降りて来られ、子どもたちの情操教育で花壇づくりは大切だと熱く語っていただいたのを、昨日のことのように思い出した。布佐中の後、竹内神社に参拝。日英両語で彫られている日露戦争戦勝祈願碑などを見て歩き、近くの中華料理屋で野菜いっぱいの前菜に多少の酒肴を添えた昼めしを楽しんで14時30分ごろ解散した。
●6回の「私の好きな我孫子の道」学校花壇―学び舎への道―歩いたルート記録

年月日

「私の好きな我孫子の道」
       学校花壇―学び舎への道―歩いたルート

距離

参加人数
1

H23
9/28（水）

志賀直哉著；「11月３日午後の事」の道を辿る
−学校花壇・学び舎への道＜１＞を兼ねて−
我孫子駅前花壇−志賀直哉邸跡-�‖莪貍�脇-陸前浜街道-船取線-教育委員会前-陸前浜街道-東源寺-��第三小脇-天王台駅北口

約８km

13名

2

H23
10/26（水）

学校花壇・学び舎への道＜２＞
我孫子駅前花壇−�Ｂ荵余�、�で鮖鈎罅↓ズ�戸小、�Φ彁�家中−エスパ前

約９km

10名

3

H23
11/30（水）

学校花壇・学び舎への道＜３＞
天王台駅西公園花壇−�Ч睫郢馨�、�┣翅校卉罅別遒両�径も）、��第ニ小、

約８km

７名

4

Ｈ23
12/13（火）

学校花壇・学び舎への道＜４＞
湖北駅前花壇−��湖北小、��湖北中、��湖北台中（おやじ＆おふくろの会清掃の道を辿り）、��湖北台東小、��湖北台西小、

約10km

９名

5

H24
2/28（火）

学校花壇・学び舎への道＜５＞
新木駅前花壇−葺不合神社-��新木小、�杏杠監郛�、�栄杠款�中、�寡杠潅�-竹内神社

約10km

15名

6

H24
2/17（金）

志賀直哉著：「雪の遠足」の道を辿る

−学校花壇・学び舎への道＜６＞を兼ねて−
我孫子駅前花壇−成田街道、鈴木屋ガード−�格駄攵�学校−鷲神社−円性寺−布施弁天

約10km

12名
約55km 延66名

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