第6回 巨樹・古木フォーラムinあびこ                              高野瀬 恒吉(会員)
          聴講して, 思うこと
●1月21日、県民広場の水の館で開催された掲題フォーラム、午後からの「都市景観と緑の保存を考える」を聴講しました。お陰で、悩んでいた3・11大震災の「負の景観」の瞑想にも、一歩前進のヒントを得た思いです。
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●最初に、「景観とまちづくり」と題した、
東京農業大学地域環境科学部造園科学科、荒井 歩先生の基調講演がありました。

��.我孫子らしい景観とは? 
景観とは、環境の眺めと定義し、景観10年、風景100年、風土1000年について語られ、我孫子らしい景観の創造・保全には100年、風土の位置付けには1000年掛ると仰った。

��.我孫子の景観の価値付けに、地域の資源として、
�[鮖謀��⊆�然的��社会的�し从囘��タ妖�の5つの項目について探すこと。価値付けは、�”疂弉礎諭蔽�もが普遍的に共有している様な価値軸)��固有価値(特定の地域や特定の主体に固有な価値軸)に区分した「文化人の描写に基づく、我孫子市の景観構成要素の把握の図示」を説明された。

��.我孫子の景観の「みかた」を変えてみる
身近な景観の重要性として、�…�望景観、��囲じょう景観(イニョウとも読む)に分けて捉え、その場ならではの、ながめを大切にすれば、その場ならではの価値が付く、と講じられた。

�検〆埜紊法⊃搬療�体験について、
対処の仕方の説明がありましたが、引用された中村良夫先生の言葉「・・・風景がなければ我々は息もできない」は、私には、短絡に過ぎて実感出来ないので、思案に余りました。

●休憩のあと、荒井先生がコーディネーターとなり、パネラー4人出場のもとで、パネルディスカッションが行なわれました。

◆「樹の命を守る会」が千葉県の「主な巨樹・古木の箇所図と表」を映写しました、(S63年、地上約1.3�辰琉銘屬粘桓�り3.0�丹幣紊板蟲舛靴董�調査して決めたという)、その図と表には樹木が18ヶ所にありましたが、我孫子の樹は1本も掲載されていなかった。そんなはずは無かろうと思ったが資料が古いので、別に調べてみたい。
(我孫子の「樹木林調査」による重要樹木は、H15年調査201本中6本、H16年調査150本中5本あった、と聞いていた)

◆「高野樹木医」は、都市における野鳥の生態と共存のあり方であったが、今回は、糞害を齎すムクドリの好む樹木、塒(ネグラ)にする樹木など対策と生態系についての研究を話された。

◆「我孫子の景観を育てる会」の吉澤会長は「私達の活動」として、
a)水辺の風景、b)里の風物、c)まちなみ景観 の三つを紹介、
之に共通する、我孫子の「緑」が経年減少しているのを憂える、と述べられた。

●因みに、
1)我孫子市街化区域の緑被率は、千葉県の他の地域に対して、最低であった事。(H3年=松戸・野田・柏・流山の各市・関宿・沼南の各町及東葛管内・千葉県内の比較棒グラフ参照)

2)我孫子の過去50年間の鳥瞰「樹林地の変遷図」を見るとき、人口と住宅開発と道路網の整備のやむを得ぬ事情もあったとはいえ、1949年(S24)・1968年(S42)・1998年(H14)を並べて見ると、緑地激減を実証している。

3)駅前公園坂通りと交差する「オオバン通り(356号道路)」は我孫子を象徴するメイン通りとして、拡幅工事も完了して「水鳥の街」を予想していたが、スクリーンに映された印象は、"街路樹の緑の無い灰色の街並み"に終っている。
2012年1月21日、水の館・2F研修室で

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我孫子の「都市計画マスタープラン」「第1章 将来都市構想」では、自然環境上の課題として、S27年、S45年、H11年における比較図を示して、手賀沼の水面と沼の縮小・南側樹林の減少が挙げられ、市民自らが身近な「緑」を作り出す事を要望しています。

●しかし、先年「手賀沼ふれあいライン」高野山新田辺りにある、香取神社境内の「連立の乳公孫樹」(チチイチョウ)の上層部分が何時の間にか、切り詰められていて惜しまれましたが、今回工事中の3・4・14号計画道路沿いの香取神社境内周りの大木が何本か伐リ捨てられました、今や、大光寺門前道の公孫樹は重要樹木の指定になっていないので、処置はどうされるのか? 運命は定かではありません。

●人の一生よりも長い100年も200年も、それ以上にも長く生きて来た「
樹の命」が、樹木の持ち主と市の行政の都合だけによって、処分されるのではなく、処分する前に、樹木に愛情を持つ市民や市民団体の意向を質した上での行使を願いたいと思います。

●我孫子の都市計画の人口も、ソロソロ限界に来たのか、H22・23年と総人口が減少に転じたと伝えられましたが、人口構成は家族数にかかわらず、若年層の減少、高齢者層の増加が必定の折から、荒井先生が提案された「我孫子の景観の見方を変える」は、大きな課題です。

●昨年我孫子市制も40周年を経て、市制になった当時の
あびこ生まれ、あびこ育ちのアビっ子は、早くも40才台になり、我孫子活性化のプロモーターのポジションにあります。

●3・11の体験から
「20年先の我孫子の景観」に、何をイメージする可きか? 私達の世代は「アビっ子」世代と共通する認識のもとで、「見方を変える、課題」に改めて挑戦をしなければならない時勢が来た、と気付きました。

●また、テーマにふさわしく、我孫子の景観を育てる会の吉澤会長が、我孫子の魅力の一つである、・・・
街の「緑化」の推進は、不可欠であるとの主張 ・・・を訴えられたのはまさに時機を得た提言と共感を覚えました。

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