第19回日立総合経営研修所庭園公開                                                  飯田 俊二(会員)
5月19日(土)、第19回日立総合経営研修所庭園公開は、穏やかな五月晴れの下、沢山のお客様をお迎えして開催されました。開園時間前から受付に列ができて、900人のお客様を数えました。新緑に包まれた庭園はすがすがしい空気が漂い、心地良さを感じておられる姿が目をひきました。そして、手賀沼の絶景に目を見張るお客様の姿がありました。

10年前から初めて今回で19回目、今では我孫子の恒例行事となり、春秋の風物詩をお届けするこの庭園公開は近隣市からも多くのご来場をお迎えしています。お客様は、「藤の庭」でコカリナコンサートを聴き、共に歌い、食堂では「白樺派のカレー」やお茶とケーキを楽しんでいました。その食堂の食材廃物利用で作られた「エコ堆肥」のお土産(先着200人)も人気で、早々に無くなりました。

青木副市長にご来園いただき、園内散策と白樺派のカレーを堪能されていました。

ここ日立総合経営研修所庭園は、一昨年名古屋市で開催された「生物多様性締約国会議(COP10)」※に合わせ、「生物多様性保全につながる企業のみどり100選」に認定されました。100選では当庭園を含め、全国の日立グループから6つの事業所も認定されています。
庭園公開・ふじの庭
早稲田に新緑が映る情景

このことは、創業社長小平浪平氏の「よい立ち木は切らずによけて建てよ」の考え方が、全ての事業所の設置にあたって、伝統として生かされていることに他なりません。

この認定には「自社における敷地内に生物が生息生育できる緑地の整備・保全に加え、地域の住民や地域活動の各種団体と共に、保全活動に取り組んでいるという実績」が評価されたものと思われます。

日立総合経営研修所は昨年50周年を迎えられました。我孫子における貴重な自然資産であるこの庭園を、これからも市民の皆さんで守り慈しんで行きたいと思います。

素晴らしい庭園景観を公開していただきました(株)日立総合経営研修所、(株)日京クリエイトの皆様に深く感謝申しあげます。コカリナ演奏の皆様、ボランティアの皆様、資材貸与の我孫子市にお礼申し上げます。
運営は当会会員、三樹会・庭園公開サポーターの約50名で行いました。
「楚人冠のメッセージ−愛する手賀沼と共に−」の発行
当会設立10周年(平成23年6月)記念事業の一つとして、手賀沼が今日在ることを、杉村楚人冠達先人の活動軌跡から紐解いてみました。百年前の美しい手賀沼と楚人冠のメッセージ、幾多の干拓の危機、小さいながら残った今の手賀沼、百年後の手賀沼に寄せる思い、そして楚人冠の景観観などを、8人のメンバーが3年かけて研究・学習し、この度A4判90ページにまとめて発行しました。構成、印刷はほとんどメンバーの手で行いました。

発行部数は500部で、千葉県、我孫子市、柏市の図書館などで見ることができます。

問合せ先 090-6034-9149 我孫子の景観を育てる会 
発行された「楚人冠のメッセージ」

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