第10回市民観桜会 レポート          吉澤淳一(会員)
4月1日(月)、第10回市民観桜会は、快晴の空の下、満開のソメイヨシノが沢山のお客様をお迎えして開催されました。入場者数は、午後3時の閉門までに、2,251人を数えました。平成21年第7回開催の2,357人に並ぶ人出で、多くの市民の方々が、この日を待ち望んでいたことが強くうかがえた1日でした。

朝8時、スタッフが特設ゲート前に集まり、準備体操のあと各々役割分担に従って、運営準備を始めました。テントの組み立てと受付準備、広いコースのローピング、サイン類の設置などに取り組み、花は満開で今日一日の好天が約束されているとあって、スタッフの動きも軽やかでした。コカリナ演奏の皆さんも笑顔で到着です。

開場1時間前の9時には、この日を待ちきれなかったといった感じのお客様が、早くも並び始めました。10時10分前にオープンした後は、午後3時まで途切れることなく入場が続きました。

星野市長、青木副市長もご来場され、廣木支配人の案内でお客様で賑わう場内を回られました。
  お帰りのお客様からは、"素晴らしい""やっと此処の満開に出会えた""ゆったりと楽しめた"などの感想を受け、ねぎらいの言葉も沢山いただいて、スタッフの頬も緩みっぱなし、苦労が吹き飛んだひとときでした。

会場の我孫子ゴルフ倶楽部は、手賀沼に面した台地にあって、そのコースは自然の地形を壊すことなく造られています。その伝統ある造園美は、我孫子の景観の中でも普段はなかなか見ることのできないところです。特にこの季節は、緑連なる松林に点在する「さくら」、一人凛として立つ桜、池あり谷ありのコースの一角には、雲が湧き出るように花を付けた桜の大群もあります。

 よく見られる桜並木とは趣を異にしたこの景観は、歩を進めるに従って次々と変化して行くのも大きな特徴です。そして、コカリナとウグイスの音色が、この日のご馳走でした。


桜を見ながら歩く、東あびこ保育園の園児たち
今年の観桜会の主賓は、何といっても市立東あびこ保育園の園児たちでした。4歳児と5歳児の約50人の園児たちが、手をつないで、満開の桜を眺めながらフェアウエイを歩む姿は、これまでの観桜会では見られなかった微笑ましいシーンでした。我孫子中学校の個別支援学級の生徒の皆さんや、デイサービスなど高齢者施設からのご来場もあって、それこそ老若男女が思い思いに、桜の時を過ごしたことでしょう。

社団法人 我孫子ゴルフ倶楽部の皆様、素晴らしいコースを開放していただき、又この日のためにご準備いただき、大変ありがとうございました。市民が、そして地域が誇る景観財産として、いつまでも保たれることを願うものです。

運営は、我孫子の景観を育てる会、三樹会、庭園公開スタッフ、公募ボランティア、社協登録ボランティアの皆さん約50名で行いました。コカリナ演奏は、コカリナサークル"あびこ"の皆さんです。駐車場管理はシルバー人材センターにお願いしました。

多くの方々に支えられて、この催しを開催できました事を感謝いたします。
"こんなこと あんなこと"スタッフの声                              飯田俊二(会員)
4月22日、反省会に引き続いて行なわれた懇親会で
聞いたスタッフの「こぼれ話」、紙面の都合でほんの一部をご紹介します。

子どもたちが、桜のもと裸足で芝の上を走ったり寝転んだり、嬉々として遊ぶ姿を見て、思わず一緒に寝転んで遊んでしまいました。自然を楽しむ環境の大切さ、ゴルフ場の開放を実現した景観の会を誇りに思いながら。

13番でこぶしの花の説明をしているご婦人、聞けば此処で13年キャディをしていたとか。「キャディもゴルフ場の花ですから」にツッコミを入れた男性もたじたじ。
「ぼくがアンケートを書くんだあ〜」と言った子は、きっと広い芝と緑と桜をしっかりと感じとったのでしょう。一所懸命にアンケートを書く姿に感動した。

「昔、ポケットマネーの大枚をはたいてここでプレーをして、女房にえらく怒られたなあ」と、スタッフKさんの述懐。

「ここでプレーするのが夢だったが、今日は観るだけでガマン・ガマン」こういう声をよく聞いた。

文責 濱田洋子(会員)

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