第5回 新四国相馬霊場巡り                     飯塚 三雄(会員)
今回は、取手市の本郷・駒場・稲地区にある10ケ所の札所を、70番・71番(東漸寺)、69番(法海寺)、39番(薬師堂)、35番(薬師堂)、40番(薬王寺)、86番(観音堂)、56番(地蔵堂)、80番(毘沙門堂)、57番(阿弥陀堂)の順で巡りました。約6キロ、3時間ほどの旅でした。

11月2日(土)の8時45分、取手駅に集合したお遍路さん9名は、常総線一つ目の西取手駅で下車して、最初の東漸寺(写真)へ。

東漸寺には70番と71番の二つの札所があり、茅葺の仁王門を入ると、ミスマッチな一面の芝や銀杏と楠の大樹が迎えてくれました。

住宅街を抜けて69番札所を経て39番札所へ。途中、路線バス専用と一般道路用とが並んである踏切を渡り、取手市役所前から国道294を横断するとここからが稲地区。

少し歩いた先に見えてきた、斜面林と道路を隔ててある稲小学校の紅葉とがかもしだすおだやかな景観の中で、誰からともなくそうなったしばしの休憩を楽しみました。

39番札所からは、利根川の向こうに我孫子駅周辺のビル群が霞んで見えて、何となく嬉しくなったのは何なんでしょう・・・。
稲地区には39番から、木立に囲まれてちょっと薄気味悪かった最後の57番までの7つの札所が集中していたせいもあって、全般的に程よいペースで札所めぐりができたようです。
心地よい疲れと何となく感じる達成感を一緒に連れて、ふれあい道路からバスに乗って取手駅へ・・・。

お疲れさまでした。今回も、いくつかの心に残る景観との出合いがあり、そして最後まで足取りも口どりも軽やかだった楽しいお遍路になりました。

追記:稲地区で発見したもう一つの景観がありました。それは、右も左も後ろも前もみんな海老原さん家(ち)ばっかりという景観。これって珍百景に登録できるかも・・・?
 第6回 新四国相馬霊場巡り                         中塚 和枝(会員)
12月11日(水)晴れ。午前9時、JR取手駅に7名集合。取手市の新町・白山・中原町地区の10ヶ所を巡礼。

87番「愛宕神社」、82番「弘経寺」、83番「諏訪宮」、53番「弥陀堂」、30番「一乗院」、12番「虚空蔵堂」、23番「薬師堂」、46番「弥陀堂」、8番「城山観音」、32番「観音堂」

愛宕神社は大利根橋近く6号線横に石の鳥居と石段がある。境内から対岸に我孫子市、大利根橋、鉄橋、眼下に6号線がパノラマのように一望できる。
(下の写真)
弘経寺の屋根には徳川家の御朱印寺の証の葵の紋がある。東側の坂をだらだらと下り、また昇り、振り返ると童謡が聞こえて来そうな懐かしい感じの風景がある。

金刀比羅神社境内の光音堂は札所ではないがぜひ立ち寄りたい。250年前、相馬霊場を開いた観覚光音禅師のお堂があり、4回巡礼記で覚えたばかりの懸魚の亀、蟇股の龍、木鼻の獅子等の彫刻が実に立派で素晴らしい。

虚空地蔵と薬師堂の間に、昔の面影が残る高くて長い見事な生け垣がある。取手市の指定保存樹林で、槇と白樫二層の防風、防火林である。

取手は我孫子と同じように台地と低地が混在し、坂道や階段、迷路のような小径がいたる所にある。札所は台地にあり、巡礼道は繋がっている。しかしあえて坂道や階段を歩きたい。思いがけない発見がありそうだから。

 取手の巡礼も後少しで終わる。名残惜しさとともにちょっとした達成感を感じた。


※新四国相馬霊場巡りは、次回で取手地区を終わり、いよいよ我孫子地区に移ります。

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