我孫子のいろいろ八景探し 其の二
まちなみ八景 ハケの道八景  斜面林・田園八景
発表会コンサート                    足助 哲郎(会員)
『「我孫子のいろいろ八景」〈其の二〉の発表会コンサートは、2月22日(土)けやきプラザのふれあいホールにて、400人を超すご来場者を迎えて、盛大に催されました。

第1部は、選考委員の紹介、吉澤選考委員長の講評、そして「まちなみ八景」「ハケの道八景」「斜面林・田園八景」の順に、それぞれの八景を発表しました。発表は、1景ごとにマップと写真をスクリーンに映し出し、会員のナレーションで各々のポイントを紹介する形式で行いました。

第2部のコンサートでは、あびこ声楽家協会代表でもある大久保光哉さんの演出で、我孫子の景観映像と歌曲との絶妙なコラボレーションの舞台が繰り広げられました。歌は、大久保光哉さん(バリトン)、塚本江里子さん(ソプラノ)、あびこ少年少女合唱団の皆さんによるもので、ピアノは"我孫子景観讃歌"の作曲者、徳永洋明さんでした。歌は全部で14曲、ピアノの即興演奏2曲で、「四季の歌」「小さい秋みつけた」など耳慣れた歌も心地よく、フィナーレは「ふるさと」で、アンコールではこの曲を会場の皆さんとの大合唱で締めくくりました。映像は、会員が撮影した数百枚の写真の中から大久保さんが厳選し、さらに市内各所のとっておきのスポットをDVDに収めたものを歌曲に合わせて展開しました。

そしてこんな場面も。「きつねがだまされた話」という歌がありました。大久保さんはこの歌を、あびこ少年少女合唱団の子どもたちに取り囲まれながら、語るように歌ってくれました。子どもたちはときどき笑いながら、お互いに見つめ合いながら、キツネが人間を騙したのか、人間にキツネが騙されたのか、どっちなんだ、とかと言い合って(?)、一所懸命に聴いていました。また、エンディングでソプラノの塚本江里さんと手を取りあって、スクリーンの中にシルエットで消えて行くのは、恋人同士なのか、親子だったのか。

新しい我孫子の景観に接した感銘、大久保さんの歌の世界、塚本さんの歌唱力、子ども達の微笑ましい歌声に会場が酔いしれた90分でした。
総合司会は伊藤紀久子さん(会員)、ナレーションは、鈴木洋子さん(同)、秋田桂子さん(同)、中塚和枝さん(同)が担当しました。
当日配布した「我孫子のいろいろ八景見聞綴り其の二」は、アビシルベにおいてあります。

アンケートの抜粋を紹介します。

(発表会について)

・とても分かりやすく、説明に大変工夫されていたことが伝わってきました。
・あらためて我孫子の景観の良さを知り、見てみよう!歩いてみよう!と思わせてくれました。
・自分で歩いているところもあって、うれしくなりました。すばらしい八景をこれからも楽しんでいきたいと思います。
・我孫子市にこんなに多くの自然や美しい風景があるとは思っていませんでした。新しい発見でした。まちのよさを偏りなくご披露いただいたことに"我孫子市"も喜んでいると思います。
・若い人たちにも折に触れ、知ってほしいと思います。

(コンサートについて)
・かわいい子供たちと素晴らしいオペラ歌手のジョイントコンサートは大変楽しませてくれました。
・素晴らしい歌声とともにピアノはもちろんストーリーが面白かった。演出も。
・大久保さんの演出により、中身の濃いものになった。民話的。
・素晴らしい演出でした。映像とリアルのジョイントも新しい試みでよかったですね。
・近代的なパソコンを駆使し、劇中劇を巧みに用いる手法に感心します。
・ふるさとはいいですね。吾がふるさとを大事にしたい。

(全体について)
・素晴らしい構成でした。スタッフの皆様の、この発表会に対する愛情を感じました。

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