我孫子のいろいろ八景探し 其の三 「桜八景」「水八景」
    "このコンサート、我孫子の風景に浸りっぱなし"
                                発表会コンサート レポート
                    秋田 桂子(会員)
今年度の発表会コンサートは、2月28日(土)午後2時〜4時にけやきプラザふれあいホールで行われました。当日は、550席の会場が満員となりました。

第1部は、星野市長のご挨拶に続いて、八景選考委員長による選考委員の紹介と講評から始まりました。

この中で、過去2年間の八景を振り返る映像と選考委員のコメントがありました。

続いて、いよいよ今年の「桜八景」「水八景」の発表です。選定された場所が次々にスクリーンに大きく映し出され、会員の鈴木洋子さんと中塚和枝さんのナレーションで案内されました。

アンケートには、以下のような好意的な意見が殆どでした。
○宝物の発掘というか、こんなに美しい自然に囲まれているのだと嬉しくなりました。
○大変良い企画でした。是非行ってみたいと思いました。写真の撮り方も美しく、ナレーターの方もとても心に沁みる語り掛けで良かったです。
○我孫子に住んで40年近くなりますが、まだまだ知らないところがありました。ますます我孫子が好きになりました。

第2部は、あびこ声楽家協会の大久保光哉さん構成・演出による「景観コンサート」です。出演者は、バリトンの大久保光哉さんを始め、ソプラノの塚本江里子さん、ピアノの長山絵美さん、薩摩琵琶の那須錦玲さん、コカリナの鈴木鈴子さん、我孫子吹奏楽団の寺門祐子さん、古谷一誠さん、片岡朋子さん、高橋祐子さんで、我孫子ゆかりの方々ばかりです。

「今回は、我孫子に関わりのあった寺山修司の世界を表現したい」という大久保さんの演出で舞台の上だけでなく、調整室や客席からも演奏や歌が流れ、立体的なコンサートでした。「桜」と「水」に因んで『さくらさくら』『さくら横丁』『魚』『白鳥の歌』などの曲目が並び、我孫子ゆかりの作家・中勘助の『沼のほとり』の朗読や歌もありました。衣装も和服あり白塗りをした黒背広姿ありと変化に富み、耳にも目にも楽しい祝祭的なコンサートとなりました。

アンケートにも次のように書かれていました。
○思いもよらぬ味わいのある演出、歌も良かった。満足。
○様々な趣向を凝らし、楽しいコンサートでした。歌曲や琵琶もピアノもそれぞれ素晴らしかった。
○コカリナをもっと聴きたかった。

そして「育てる会の着目が素晴らしい」「スタッフのご苦労が伺えました。ありがとうございました」といった言葉もいただき、プロジェクトチームの一員として、3年間の疲れも吹き飛ぶ思いがいたしました。当会の方々の協力のお蔭と感謝の思いです。

また我孫子市との協働で進めてきましたが、景観推進室の方々がポスターや「八景綴り」の作成、当日の役者としても大いに力を発揮してくださいました。お礼申し上げます。

花吹雪
■このコンサートのお知らせへ
「我孫子のいろいろ八景見聞綴り」〈其の三〉桜八景 / 水八景を発行
「我孫子のいろいろ八景見聞綴り」は、24年度に其の一、25年度に其の二を発行し、今回其の三を発行した。2月28日に開催した発表会コンサートにて来場者に配布し、さらにアビシルベ、アビスタ、行政サービスセンター、都市計画課に置き、無料で頒布している。当会は写真と説明文を担当し、市の景観推進室と協働で編集を行った。A4版19頁フルカラーで、臨場感のある数々の写真と、行ってみたくなるような説明文が好評である。

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