シリーズ 庭園の四季 −2−
                旧村川別荘の夏                        佐久間 俊行(旧村川別荘市民ガイド) 
緑地区の「子の神大黒天」の西隣に、旧村川別荘があります。ケヤキ・エノキ・ヒノキ・サワラ・クスノキ・シラカシ・クヌギ・ヤマザクラ・その他の木々が茂り、四季折々に異なった姿を見せます。
旧村川別荘・緑陰の本館
6月に入ると、「ハケの道」沿いの池にスイレンやアサザの花が咲き、ヒメダカが泳ぎ回ります。

崖下の湧水の周辺にはリョウメンシダ、アスカイノデなど、シダ植物が茂り、味わいのある風景を見せます。
※イラストの出典  (左)アサザ:牧野植物図鑑
(右)ホタルガ:旺文社学習図鑑
崖下の湧水
またムラサキシキブやドクダミ、アジサイ、クチナシ、ネズミモチなどの花が咲き、ホタルガも羽化して庭内を飛び回ります。姿を見せませんがウグイスの囀りも聞こえてきます。

7月頃になるとクロアゲハ、キアゲハ、アオスジアゲハなど、蝶類が飛び回ります。

ハエドクソウの可愛らしい花も開き、アブラゼミやミンミンゼミの声が賑やかに響きます。この頃になるとセミの抜け殻があちこちで目につくようになります。

新館と横の小道

8月にはヘクソカズラの花が咲き、あちこちに生育したサンショウの雌株に、球形の果実もできて目を引きます。ノシメトンボやナツアカネが飛び回り、ニホントカゲやカナヘビに出合うこともあり、庭内の散策が楽しめます。
ハケの道の入り口


     歩幅(ほはば) 
   滝日 一子(会員)

  「ようし、あの和服の方には追いつけるだろう」。
  しかし、一生懸命歩くのに少しも距離はちぢまりません。そしてある時ハッと気がついたのです。歩幅の違いなのです。
  姿勢に注意して大股に、かかとからおろして格好よく・・・。水中ウォーキングで指導を受けているように頑張っているのですが。
編 集 後 記
  新しい年度に入り、引き続き編集委員をやらせていただくことになりました。
  今号は、いろいろな角度から桜を取り上げてみましたが、ちょっと嬉しいことがありました。57号のシリーズ「まちの美化に取り組む人々」の取材でおじゃました菅原興業さんの花壇に、昨年桜の幼木2本が植えられ、今年可愛らしく咲いたことです。道からも常磐線の車窓からも見えるように植えてあって、また楽しみが増えました。(鈴木 洋子)

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