寄稿 -1- 「我孫子」とかけて「龍ヶ崎」と解く、その心は          宮内 昭男(会員)
私は約20年ぶりの一昨年、我孫子から龍ヶ崎に戻りました。

夫婦そろって東京勤めだったので、交通の便の良い憧れの地でもあった我孫子に引っ越しました。しかし仕事中心の生活だったので、我孫子も龍ヶ崎も単なるベッドタウンだったので、地域活動(貢献)には特別の関心はありませんでした。

それまでは、「会社」を通して社会に対して人並みの貢献をしているとの自負がありましたが、この自負が定年となり消えた結果、新たに自分の立ち位置を見つめ直し、自分のできることからやってみようと思い改めました。

そこで、我孫子の「運転ボランティア」をさせて頂くことになり、その縁で「我孫子の景観を育てる会」に入会しました。
そして龍ヶ崎では、市の「広報ボランティア」をさせてもらうことができました。

その結果、二つの地域で各々活動している内、我孫子と龍ヶ崎は素晴らしい共通点が多いと感じ、何か新しい扉が開けそうな「ワクワク感」を感じました。

その私がワクワクする両市共通のキーワードは、次の通りです。

1.行政区域に手賀沼、牛久沼(訳ありで牛久市ではない)という「沼」がある
→両沼には、干拓の苦闘の歴史もある一方、沼を話題としたさまざまな物語がある

2.名門ゴルフ場がある
→我孫子ゴルフ倶楽部、龍ヶ崎カントリー倶楽部
3.スポーツの盛んな有名大学がある
→中央学院大学(箱根駅伝の常連他)、流通経済大学(大学サッカーのチャンピョン他)


4.
両市とも昔から利根川(江戸以前は小貝川が利根川)と共生した歴史を持っている
→利根川(小貝川)流域住民は、同じような川との暮らしの歴史を共有している

5.両市とも日立の関係会社があり、毎年市民と共有する催しが開催されている
→我孫子は日立総合経営研修所と「我孫子の景観を育てる会」が協力し、春と秋に庭園を公開し、市民に憩いの場所を提供している
龍ヶ崎は日立建機が、市と協力して工場を開放し、建設機械の遊園地的催しを開催している
・日立建機の工場開放 (龍ヶ崎市)
・双腕作業機「アスタコ」の演武
寄稿 -2- 桂の樹(めぐりあいとアンテナ)          齋藤 祥子(会員)
秋を探しに、旧軽井沢を散歩していた昨年の9月末、夕暮れの矢ヶ崎川沿いの小径は、黄色の絨毯で敷きつめられていました。
 ネイチャーガイドの事務所のスタッフに尋ねました。
 "川沿いの黄葉の樹は何でしょうか?"
 (多分かつらでしょう、よい香りがしませんでしたか?落ち葉が甘い匂いがしますよ。)

翌朝、高原教会へ続く緩い上り坂を歩いていますと、どこからともなく優しい、甘い香りが漂ってきます。

葉を一枚手に取りますと、ハート型そして、まさにこの葉がかつらでした。

"これが、かつらの葉ね!!樹も大きいわねえ"
 (この年齢になって私たちはじめて知ったのね。生きているって、知ることって嬉しいわね。)

友人と手を取り合って喜びました。
私の目と鼻のアンテナは、かつら、カツラ、桂と散歩の楽しみをひとつ増やし、探し続けています。

春の若葉も、秋の落ち葉ほどではありませんが香りますよ。我孫子駅南口の356号へ通じる街路樹に、ハート型の葉の樹をみつけてください。
・我孫子駅南口の桂の並木

軽井沢から帰宅した翌々日の讀賣新聞朝刊の園芸ごよみにかつらのことが・・・(以下抜粋)
園芸ごよみ 10上旬、中旬は省略)
下旬/カツラ(桂)の葉は落ちて乾燥すると、香ばしい匂いがすることで知られています。どんな香りかというと「しょうゆが焦げたような匂い」「カラメルのような甘い焦げた匂い」などです。
香りの成分は「マルトール」で、カラメルの主成分と同じです。カツラの落ち葉を探してみてください。
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