まちの美化に取り組む人々 −34−
          中央学院大学 三つのまちの美化活動               
秋田 桂子(会員)
その1.我孫子の夏の華・手賀沼の花火大会〜その翌日の清掃活動〜
「昨年から手賀沼の花火大会の翌日(今年は8月7日)にボランティア部の学生が清掃活動をしている」と聞いたので、吉澤会長と取材に伺った。私も今回は初めて大会会場で観たので、当日の人の多さやトラックのコンテナに積まれたゴミの山を目の当たりにしており、どのような活動をするのか大変に興味があった。

朝8時、アビシルベ前には、14名の学生と佐藤学長・秋山学生課長・職員の方々で総勢30名以上が集まった。開会式は、大学の自治会長の手際よい司会で始まる。学長は「我孫子のまちを自分たちのキャンパスだと思ってきれいにしましょう」と挨拶された。○体調管理・水分補給○交通安全○さわやかな挨拶の励行の注意事項を聞き、ビニール袋・トング・スポーツドリンクが一人一人に配布された。(私たちもドリンクをいただいた)

徒歩でまっすぐに手賀沼公園に向かうコースと、車で北柏方面と水の館に向かうコースの3つのグループに分かれて、最後に手賀沼公園に集結するとのこと。吉澤会長は車で移動するコースに、私は徒歩コースに付いた。

駅の周辺のゴミは、思ったより少ない。しかし、歩いていく程に空き缶などが捨てられていて、ゴミ袋が膨らんでいく。町の人たちに「おはようございます」「ごくろうさま」と声をかけられながら、いよいよ手賀沼公園へ。「わ、落ちてる」「すごいな」と、驚きの声が・・・。大会当日は「ゴミは持ち帰るか、所定の場所に捨ててください」と繰り返し放送されていたにも関わらず・・・。

市役所や清掃会社の人もゴミ収集に来た。ボランティア部の綿貫部長が「幼稚園で『遊んだら後片付けをしよう』って教えられたのに、何で大人になったら忘れるんだろう」と仲間につぶやいていた。『人生で必要な知恵は、すべて幼稚園の砂場で学んだ』(ロバート・フルガム著・河出文庫)がベストセラーになったことを思い出した。学生たちの生まれる前のことだったが。(右上へ)
約2時間後、全員が手賀沼に集結して約50袋のゴミ袋の山と横断幕とともに記念撮影(下の写真)。閉会式では佐藤学長が「哲学の授業で『人によって物の見え方が違う』と指導しているが、ゴミも大勢の人がそれぞれの目で見つけたから、たくさん拾えてきれいになった」と話された。



学生たちは体験を通して学ぶことができた活動だったことだろう。「町の人たちに『ありがとう』と言われたこと」や「汚かった所がきれいになったこと」をこの活動の喜びと感じたと話してくれた。

「この後、みんなでファミレスに行きます!」とさわやかな笑顔のみなさんが輝いて見えた。食事もさぞ美味しかったことでしょう。
その2.通学ルートの清掃活動 その3.我孫子駅の大学スクールバス指導員による駅周辺の清掃活動
秋山学生課長は「毎年6月に、大学自治会の募集で、大学から我孫子駅北口までの道を清掃しています。この活動を通して我孫子のまちが好きになってくれることを祈っています。普段、学生が世話になっていることへの感謝の気持ちです。」とおっしゃる。

卒業しても「我孫子に住もう」「たびたび訪れよう」と思ってくれる学生たちが増えると嬉しい。
高齢者人材センターの方々に「学生のスクールバス乗車の整理をする傍ら、空いている時間に駅周辺の清掃をしてほしい」と大学が要請しているという。

大学のユニフォームを着て、ゴミを拾っている颯爽とした方々をよく見かける。しかも、かなり広範囲である。地域への貢献活動をしようとする大学の心意気をここでも感じ、私たちも大学へ様々な関心を持っていきたいと思う。
お知らせ
"市民のチカラ" 「我孫子のこれからフォーラム」 「あびこ市民活動メッセ」 同時開催
2016年9月24日(土)〜25日(日) 主催:我孫子市 他
問合せ:04-7185-6300 ■あびこ市民活動ステーション

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