我孫子のいろいろ八景歩き いよいよ第2ステージ
今年度は、昨年に続いて新たに4コースのマップを発行し、ガイド付き散策会を実施した。更に、昨年の4コース散策会が好評であったため、それぞれ再催行を実施中で年内に終了する予定。
新コースの散策レポートを紹介する。
↑上写真のマップは、右から「新木・古戸の古社と里を巡るコース」、「"守られた自然"かじ池と谷津を巡るコース」、「白山のまちなみと船戸の森・湧き水の小径コース」「古道をたどり森と水辺が招くコース」 アビシルベ等で無料配布中
「古道をたどり森と水辺が招く古利根コース」(9月18日)                        長野 健一(参加者)
  私は、定年退職後に我孫子に移り住んで、はや2年になります。毎日の散歩やウォーキングで、当地の四季おりおりの自然の豊かさを満喫しております。

  古利根を訪れたのは、今回のコース参加で2回目となります。
  今年のひな祭りに旧村川別荘に立ち寄った際、ガイドの方から我孫子の成り立ちをお聞きしました。大昔は利根川や手賀沼は海の一部だったこと。なかなか読み難い「中峠(なかびょう)」の地名はアイヌ語のゆかりであり、アイヌの人達が住んでいたのではないか、などのお話を伺い、深く興味をそそられました。

  じゃあ、中峠まで歩いてみようと思ったのが、最初に古利根沼に行ったきっかけです。
  気ままに個人で歩くのも楽しいですが、グループで歩くのも違った楽しさがあります。何やら遠足気分で、ウキウキとする楽しさです。

また、見逃してしまいそうな追分道標や中峠庚申塔の説明を受けたことにより、当地の歴史や昔の人々の営みが身近に感じられます。
  古利根沼に着いた時には、ドンピシャリで大雨に降られ、木々の下で雨やどりしたのも何やら楽しい思い出となりそうです。(これも遠足気分のなせる技だと思います)

  
当地我孫子は、手賀沼のほとりに文人の別荘があったことでも知られています。緑が多く、趣のある景色が多いですが、これも我孫子市や本コースを主催している「我孫子の景観を育てる会」、その他にも花壇や森の手入れをするボランティアの方たちの地道な作業のお陰だということが分かりました。
  今回雨に降られたとはいえ、楽しい八景歩きとなりました。
  このような催しは、事前の準備や運営にいろいろなご苦労があると思います。主催者の皆様、ありがとうございました。私の知らない我孫子の旧跡や景色もたくさんあると思いますので、他のコースも楽しみにしております。
※写真は追分道標前
「白山のまちなみと船戸の森・湧き水の小径コース」(10月2日)                       川端 直子(参加者)
  好天に恵まれ、けやきプラザ上階より我孫子全体を眺めてのアプローチ、八景歩きのスタートになりました。

  このコースは12か所のポイントが紹介されています。そのなかの嘉納後楽農園跡は、現在は説明板のみです。我孫子の別荘文化を先駆けた人物で多くの理想を掲げ、学園設立をも夢みていたと聞いています。
  大正10年に農園を開設したところ20年あまり存続したとの事。今は住宅地ですが、教育者・柔道創設者・農業経営と多方面に尽力された嘉納治五郎を改めて偲んだ一瞬でした!

  
白山の富士見坂を過ぎ、湧き水の小径を辿り根戸船戸緑地へと足を運びます。多くの方々の手が入り歩き易い整備された森は、コナラ、クヌギ、シラカシ等の広葉樹が保たれていて 木々の向こうには手賀沼がひろがり、台形の地我孫子の原風景を体感できました。

  この日 サプライズで旧武者小路実篤邸跡の屋敷内にお邪魔する事ができました。当時を偲び 空間に身を置き、庭を歩き、井戸に触り、四阿に立つ。手賀の夕陽に魅了された白樺派の方々の交流を思い描きながら.の散策でした!!
  主催者の皆様、ありがとうございました。
※写真は船戸の森

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