第24回景観散歩 =古河市= 11月18日 滝日 一子(会員) | ||||||
●最高の小春日和に恵まれ前回の真壁に続き今回も2回目となる古河市に行く。幹事さんのお話では、古河市は、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉5県の文字通りの「へその位置」だという。地図を見てなるほどとうなずく。関東の小京都として知られる古河市。「古河」という地名は万葉集の歌に詠まれるほど歴史を持った地名だそうである。 ●先ず歴史博物館に行く。周辺の景観を生かした建物はとても素晴らしく、日本最初の頭部を含む人体解剖場面の模型もあり度肝を抜かれ、小さな解剖刀にびっくりした。展示されていた沢山の刀剣にも魅せられ、ペリー来航時開港論を唱えた鷹見泉石の記念館では、泉石晩年の立派な住居と手入れの行き届いた見事な庭木に感心する。 ●古河文学館では幻の名器といわれる竹針を使った蓄音機のやわらかな音色に耳をかたむけることが出来てラッキーだった。
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●室町時代から130年余にわたる古河公方時代を経て江戸時代には徳川譜代大名の城下町であった古河。今もなお公方ゆかりの寺社も多く貴重な文化財の中にどっぷりだった私は正定寺、隆岩寺の辺りから見上げた空の一角のビルに横書きのローマ字が大きく書いてあるのに大変な違和感を覚えた。 ●江戸時代より続く真冬の勇壮な「古河提灯竿七夕まつり」は関東の奇祭として有名で70万人前後の人が集まるそうである。永井路子旧宅を通り過ぎ予定通り帰路についた。 ●古河市に2回目のバス旅行とはいえ散策内容がとても豊富で、ガイドさんの説明も丁寧でわかりやすく、幹事さんの御苦労に感謝したのである。素晴らしいお天気、美味しい食事等々思い出に残るバス旅行だった。
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−3− 秩父三十四札所 三十二番 法性寺奥の院 高橋 哲生(会員) | ||||||
西国三十三箇所巡礼を終え、次に秩父三十四箇所巡礼に出た。秩父の札所は秩父盆地に一番から二十九番がかたまっており、三十番から三十四番は周囲の山々に離れて散在している。 三十二番法性寺奥の院は、札所中最大の難所で、裏山を登りつめると、南北に伸びる船の形をした巨岩の岩尾根に出る。北端に奥の院があり、青銅の観音像が周囲の山々を見下ろしている。観音像の向こう側は手すりのない高さ50mの断崖で、ここからの眺望はまさに絶景で、秩父札所巡礼のなかで忘れられない印象を残す。 |
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