シリーズ「まちの美化に取り組む人々」−37−
       「NPO法人 住み良いまちづくり研究所」                              
鈴木 洋子(会員)
我孫子が珍しく酷暑になった8月9日、「住み良いまちづくり研究所」が、岡発戸(おかほっと)の滝前不動でイベントをすると聞いて取材に伺った。

滝前不動は、新四国相馬霊場36番札所で、“岡発戸峠の坂”と名づけられた道からハケの道(岡発戸のお遍路道/いろいろ八景)に下りた所にあり、近くを“鎌倉道”が通っている平安時代からの歴史ある寺である。

「住み良いまちづくり研究所」の代表は、米澤外喜夫さん。2004年から活動されていて、会員は約50名。活動日は毎週(火・日)で、滝前不動の竹林の整備は2015年秋から始められているとのこと。鬱蒼としていた竹を間引きして明るくし、散策路を整備し、上り口を2か所作って3方向から登れるようにしたと、イベント中にも関わらず、米澤さん自ら案内して下さった。

また、境内の桜が竹藪に埋もれ、横や上方高く伸び、枯れる寸前だったので枝を剪定して生き返らせた。もっと竹を間引けば手賀沼が見える、と話された。

活動は他に、「3・11の鎮魂の集い」(竹宵)、かっぱ祭りや市民のチカラへの参加など。
米澤会長(後列左)と会員の皆さん
会員の方の中に、日立庭園公開の竹柵を作って下さっている梅田さんがいると、後から飯田さん(会員)に聞き、挨拶とお礼を言いそびれてしまった事は残念だったが、このような素晴らしい活動をされている皆さんの心意気に感動した取材だった。境内散策のマップが完成間近とのことで、出来上がりを期待したい。

今日のイベントは、竹遊びの親子イベントで、スイカ割りや、竹の弓矢で遊ぶ賑やかな子どもたちの声に楽しみながら取材ができ、同じ活動をされている米澤さんの娘さんが「こんないい所を知らない人がいるのはもったいないです」とおっしゃって、他の会員の皆さん同様生き生きと活動されていたのが印象的だった。
コカリナに導かれて                  我孫子コカリナサークル“あびこ”代表 鈴木 鈴子
私が手賀沼の東屋でコカリナの運指練習をしていると、ウォーキング中の方が立ち寄って下さって、ハンガリーの木の笛「コカリナ」談義が弾みました。いつの間にか顔見知りの方も出来て、コカリナには人と人を結ぶ不思議な力があるのではないかと思い始めるようになり、自然豊かな我孫子でコカリナの素晴らしさを伝えたいと思うようになりました。そんな時に「広報あびこ」で「我孫子の景観を育てる会」様の日立総合経営研修所庭園公開日を知り、コカリナの演奏をさせてほしいとお願いしてから、気がつけば 13年が経っていました。

現在では“市民観桜会”“日立総合経営研修所庭園公開”の会場で演奏をさせてもらっています。当時は私一人でしたが現在は20名ほどのメンバーで合奏をしています。

会員の皆さん(提供:我孫子コカリナサークル“あびこ”)
いろいろなコカリナ
春は桜の下で、そして新緑の中で。秋は紅葉を愛でながら移りゆく四季を感じて演奏を楽しんでいますが、時には寒風の時や突然の雨で慌てたこともありましたが、来場して下さる方々の笑顔に元気をもらっています。

コカリナが多くの方々に知ってもらえるようになったのは、「我孫子の景観を育てる会」の皆さんがコカリナの特長を感じ取って下さったおかげだと心より感謝をしています。これからも皆さんの我孫子の景観を大切に育てるお気持ちのお手伝いをさせて頂けると幸いです。私たちも心の音をコカリナにのせて「あびこでコカリナの音を響かせたい!」と精進していきますのでよろしくお願いをいたします。

初めて「景観あびこ」へ記事を載せて頂ける事になりとても緊張しましたが、素敵な機会をありがとうございました。

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