布佐の歴史景観散策に参加して     9月18日(月)                 須藤 和子(参加者)
私がこの散策会に参加しようと思ったのは、竹内神社のお祭りが見物できるという事でした。このお祭りの素晴らしさをある人から聞いてぜひ一度は見物してみたいものだと思っていました。当日は二十人前後の人が布佐駅に集まり早速出発しました。

会の役員の人たちの丁寧な説明に頷きながら、まだ陽のある街をそぞろ歩きました。布佐の町には明治の頃、名だたる知識人たちが集まっていたという事で、この地がいかに文化の程度が高かったかがわかりました。

そろそろ日が暮れかかるころ、祭提灯が付けられた通りに出ました。さっきから不思議に思っていたのですがこの街には祭の山車がないのでした。どこまで行ってもあくまでも静かな祭でした。とうとう散策会終了という事で、お祭り見物は自由参加になりました。もちろん私は祭を見物したいので役員の方たちとご一緒させていただきました。

楽しい夕食の後、祭の現場に戻ってみるとその様子は一変していました。各町内ごとの山車が一堂に集まり、それはすばらしい絵巻を繰り広げていました。


竹内神社参道

秋の日はとっぷりと暮れ、漆黒の闇に鮮やかに浮かび上がっていました。お神輿もそれは見事なものでした。黒い屋根がいかにも品よく見えました。男たちだけが担げるお神輿は町内をくまなく回り、やがて竹内神社に静かに宮入しました。祭の後にさわやかな風が吹き抜けました。
認定景観づくり地域活動団体意見交換会に出席して                     龍岡 慎一(会員)
10月16日(月)午後、君津市久留里の商人宿大島屋にて意見交換会が2年振りに開かれた。今年は県内認定13団体の内4団体6名、君津市景観計画策定検討委員会の関係者5名と主催者の県職員(公園緑地課)5名計16名の参加で行われた。

最初に司会者(公園緑地課景観づくり推進班石井班長)と参加者の自己紹介に続き、県内市町村の景観行政団体の現況が説明された。景観行政団体は25市6町1村で約6割強、景観計画策定済みは 16 市町で約3割強の状況である。


君津市観光交流センター
次に「NPO法人久留里フィールドミュージアム」代表の坂本様から設立の経緯と活動紹介があった。このNPOは平成18年に地元商工会議所青年部を中心に「久留里の新たな価値」を作り出していくことを目的として、千葉大学宮坂研究室のサポートを得て活動を開始した。久留里の緑あふれる自然や、歴史、文化、まちなみの地域資源を活かし、まちをまるごと野外博物館化するコンセプトである。

30分の説明の後、小雨が降っていたが活動地域のまち歩きを約1時間実施した。詳細の説明は省くが立ち寄った主な所は、君津市観光交流センター(写真)、木村屋金物店、ギャラリー川内屋、久留里の井戸、吉崎酒造、藤平酒造などであるが蔵のある旧家と町なかにある数々の井戸が印象的だった。景観という観点では時間がなく町なかだけの散策で、緑多い久留里城方面に行けなかったのが残念だった。

その後、大島屋に戻り残りの参加3団体がそれぞれまち歩きの感想と活動紹介を行った。私からは八景歩きのマップ7 コース分と当会パフレットを全員に配布し、最新「景観あびこ」2紙とオオバン通り関連の写真を回覧しながら説明を行った。県職員からは当会は市との協働もうまくいっており、日頃活発に活動しているとの嬉しいコメントも頂いた。共通の課題はやはり各団体の会員の高齢化と実質活動メンバーの減少があげられた。

最後にアドバイザーである北原千葉大学名誉教授から今後も活動の継続性や意見交換が大切であるとのアドバイスを頂き終了した。

過去は千葉市で開催していたが、今後は今回のようにまち歩きなどを交え各団体の地元で開催したいとの主催者からコメントがあったが、場所によってはアクセスに時間がかかり参加団体の減少が懸念されると感じた。

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