「我孫子のいろいろ八景歩き」 2017年(平成29年)度に歩いた4コースを再び歩きました。
「利根川と布佐の里道を歩くコース」 6月3日(日)              三好 庸隆(参加者)
我が家が東京から転居して、約半世紀になる。「北の鎌倉」と謳う新聞広告をみて、見学に来た住宅が現在の我が家である。最寄りのJR 天王台駅から徒歩 12〜3 分の宣伝文句に相違はなかった。我孫子は、利根川水系の手賀沼の水、青い空、緑の自然に囲まれた街である。古くは文人、芸術家著名人が居を構え活動した歴史もあり、文化的側面も持っている。

人口13万人強の小さく細長い街に6個の JR の駅がある。その我孫子の東の端に位置する布佐の里道を歩く機会を得た。駅東口から約 20 余名の男女が参加し実施。最初の訪問先は、気象学者岡田武松邸跡地に建てられ、気象にちなんだ「ふさの風」と名付けられた近隣センターには当時の門扉や樹木などが残されていた。

次に利根川に架かる栄橋から上流を望み筑波山が遠くに見えた。下流は大きく蛇行している。次に延命寺を訪問、創建は1593年と古く真言宗豊山派の寺院で新四国相馬霊場第24番札所になる。愛宕神社は竹内神社の元宮で奈良時代703年(大宝3年)と伝えられる古い社で、利根川の改修と街道筋の変更に伴い東方にあった八坂神社は愛宕神社に併合され、愛宕八坂神社になった。堤防が低かったころは高台と境内から布佐の街並みが一望出来たようだ。

次の勝蔵院の創建は1592年(文禄元年)我孫子で唯一の天台宗。本尊は阿弥陀三尊で新四国相馬霊場21番、37番札所になる。布佐平和台は成田線南側の台地にあり、遠く手賀沼干拓地を望むように街は拡がり、建築協定や緑地協定により美しい街並みと環境の維持に努めている。
栄橋から利根川を望む(水八景)

緑豊かな布佐市民の森を抜けると相馬新田を拓いた代々の名主の旧井上家邸宅に着く。平成24年に我孫子市の指定文化財に登録された。布佐下のハケの小径を進むと稲荷神社があり、更に進むとゴールの布佐駅に着く。

起伏が多い我孫子にも小規模ながら神社仏閣があり、訪れる人の心を慰めている。緑豊かな我孫子の景観を堪能できたこと及び当日の案内役の男性、及びご尽力頂いた関係者の皆様に感謝申し上げます。
2つのコースを歩く    6月3日(日) 10日(日)            柏井 秀基(参加者)          
6月3日(日)「利根川と布佐の里道を歩くコース」、6月10日(日)「ハケの道と坂道の岡発戸こもれびコース」と、二週連続で「我孫子のいろいろ八景歩き」に参加しました。

今回の参加による気づきや出会いは、小生にとって初めて我孫子の「最も深い」を感じるきっかけになったと考えています。その意味でとても良い機会を与えていただいたと、ありがたく思っております。

「白樺派のカレー」と「柳兼子」さん。今でも語りかけてくださっているように感じます。
「布佐」を訪れた時は、我孫子市は広いなあ、地域によって特色があるなあ、と思いました。同じ我孫子市でありながら、利根川沿いの文化があり、「香取」などの文化につながっていくのだろうな、と思いました。

また、この辺りの神社仏閣の庇下彫刻はすばらしく、布施弁天の彫刻がすばらしいのと同じだな、と思いました。(尚、布施弁天はその昔小林一茶が訪れたそうです)

「ハケの道」では、滝前不動のお堂裏にある、藤と他の木の共生木はすごいな、と思いました。ゴルフ場辺りの景観、雰囲気はすばらしいものでした。
岡発戸峠の坂(坂道八景)
飛び入りで、ゴルフ場にゆかりのある方(注)の、景観に関する含蓄のあるお話を拝聴できたのも良かったです。いずれにしても、「我孫子の景観を育てる会」の皆さまの、多大なる尽力により、「我孫子のいろいろ八景歩き」が出来上がっているのだと思います。改めてどうもありがとうございました。
(注 当会会員 編集部記)

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