第2回景観セミナー&千葉県屋外広告タウンミーティング in ABIKO
「文豪が歩いた小径から、屋外広告物を考える」
千葉県主催の標記イベントが我孫子市で開催され、我孫子市景観推進室、我孫子の景観を育てる会が企画・運営に協力しました。当日の模様は、10月27日の千葉日報に掲載されました。
日時:10月25日(木)13:00〜17:00
会場:我孫子市生涯学習センター「アビスタ」及び
「白樺派の小径」「手賀沼ふれあいライン」
参加者:68名(定員60名) 参加費無料
参加者の構成
一般参加者:20名 屋外広告物関係者:10名
千葉県職員: 4名 他の行政:17名
我孫子市: 5名 我孫子の景観を育てる会:12名
第1部 講演「景観まちづくりと屋外広告物」 13:10〜13:40
     講師:齋藤啓子氏 我孫子市景観審議会委員 武蔵野美術大学造形学部教授
講師は、アメリカの都市計画家ケヴィン・リンチの著書「都市のイメージ(丹下健三、富田玲子訳 岩波書店)」から、景観と都市のイメージにおける5つの要素を紹介し、それを本日歩く地域にあてはめ、都市における視覚的イメージの重要性を説いている。

パス(path) 道、道筋、散歩道など、移動しながら都市空間を見ることができる線的な要素。(例)白樺派の小径、手賀沼ふれあいライン、手賀沼遊歩道。

エッジ(edge) 海岸、河川や交通量の多い境界や区切りなど、視覚的、移動的連続を中断する要素。(例)この地域には見当たらないが、強いて言えば手賀沼ふれあいラインか(編集部)。

ディストリクト(district 地域) ひとまとめに感じられる空間。(例)手賀沼公園とアビスタ、天神山緑地と天神坂、白樺派の小径周辺。

ノード(node 結節点) パスの集合点やディストリクトの中心となるところ。(例)アビスタ、手賀沼ふれあいラインから白樺派の小径に入る所。

ランドマーク(landmark) 目印、その場所らしさのイメージの手掛かりになるもの。(例)三樹荘と天神山緑地の樹木、志賀直哉邸跡、バーナード・リーチ碑。
上記の視点を踏まえて、視覚的イメージの良いまちにするために、屋外広告物ができることは何かを考える。

齋藤教授の講演(アビスタ)千葉県提供
第2部 ,泙訴發 14:00〜15:20   3班編成、各班約20名
「白樺派の小径」
          ガイド:我孫子の景観を育てる会


3名の当会ガイドが天神坂下、木川商店前、白樺文学館前、志賀直哉邸跡、富枡旅館前、天神様、小径の湧水、旧村川別荘内庭園を通り、子之神大黒天まで案内した。

参加者は、各ポイントでガイドの説明を聴きつつ、「まち歩きワークシート」への記入もするので、真剣な面持ちであった。天神坂、志賀直哉邸跡、旧村川別荘に我孫子らしさを感じていたようである。
白樺派の小径  千葉県提供
「手賀沼ふれあいライン」
               ガイド:我孫子市景観推進室


スーパーカスミ前からアビスタまで。事前に説明した資料「手賀沼ふれあいラインにおける景観づくりについて」を手に、建物や広告物の形状・高さ・大きさ・色彩、車道や歩道の幅員・街路樹などについて、ワークシートの記入に余念がなかった。
 「こんな賑やかな大通りのすぐ裏に、かつて文豪が歩いた静かな小径があることがすごい」と参加者の一人。
手賀沼ふれあいライン
(突き当りがランドマークの天神山緑地)
ワークショップ  15:30〜17:00          
全員アビスタに帰着し、今日のまち歩きの経験を基に6グループでのワークショップの場に移った。テーマは「文豪が歩いた小径から屋外広告物を考える」で、すぐ近くを並行して走る 2本の道(パス)の対照的な景観が意見交換の焦点となっていた。どのグループも、どこからでも目につく広告物の高さに関心が集まっていた。

景観に見合った屋外広告物は、行政、市民、事業者の三位一体の中から生まれるものではないか、という発言が印象的であった。

※手賀沼ふれあいラインの写真は、2016年11月に当会が撮影したものです。 (文責:吉澤 淳一)
ワークショップ(アビスタ)  千葉県提供

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