第27回 日立総合経営研修所 庭園公開 開催報告


今秋の庭園公開は、12月1日(土)、小春日和と美しい紅葉の中で、1,927人もの来場者をお迎えし開催しました。来場者数は、昨年の1,688人を上回り、平成14年に公開してから4番目の多さでした。

  これには、今年から春の公開を休止したため1年ぶりの開催になったこと、多くのメディアに告知記事が掲載されたこと、紅葉真っ盛りであったことが挙げられますが、なんといっても朝からの穏やかな陽射しに尽きることでしょう。

  今回も市外からの来場者が多く、40%を占めていました。広域メディアの掲載効果で、近隣市町はもとより近隣県からも来場されていました。その市町の数は20を超えていました。この催しが、我孫子の1地域のものではなく、広域的に関心を持たれ、定着してきた表れだと思います。

  来場者は、青空に向かってそそり立つヒマラヤスギ群と、種々の研修記念樹に囲まれた明るい東庭園、自然林と小湿地、そして手賀沼の絶景を望む西庭園の景観を堪能されていました。高齢者介護施設からも多くの方々をお迎えし、日ごろ外出の機会が少ないお年寄りにも楽しんでいただけました。

  日立総合経営研修所からは迫田雷蔵社長にお越しいただき、紅葉の下で星野市長、青木副市長とご歓談いただきました。

 「我孫子コカリナサークル“あびこ”」の演奏は、庭園公開の歴史と共に歩み、庭園内にその美しい音色が流れ、景観の1 つになっています。お茶の接待、栞プレゼント(先着400名)、クロードグラスでの景観再発見(鏡の中の景観を楽しむ)、要所でのガイド等来場者サービスも充実しています。

  食堂で提供されるオリジナルの「白樺派のカレー」は毎回人気で、200食は昼までに完売でした。また白樺派のカレー普及会が出店し、川村学園女子大学の教授と学生さんが協力してくれた、お土産用の「白樺派のカレー」レトルトも完売しました。
  当日の模様は、12月4日のJ:COM TVデイリーニュースで放送され、12月17日の千葉日報に掲載されました。

  この催しは、「準備運営は市民が協力し、企業・個人が維持する庭や緑地を、地域の資源として市民の皆さんと一緒に理解し支えていこう」という趣旨が活かされて定着してまいりました。準備は関係先との調整を含めて2か月間をかけ、前日と当日早朝の設営も念入りに行いました。我孫子における貴重な景観資産であるこの庭園を、これからも市民の皆さんの手で守り慈しんでいきたいと思います。

  素晴らしい庭園景観を公開していただきました(株)日立総合経営研修所、(株)日京クリエイトの皆様に深く感謝申し上げます。

  沢山のご来場者の皆様、ボランティアの皆様、「我孫子コカリナサークル“あびこ”」の皆様、資材貸与・運搬の我孫子市、我孫子市社会福祉協議会、我孫子市商工会に厚くお礼申しあげます。

 運営は(株)日立総合経営研修所、(株)日京クリエイト、当会会員、三樹会会員、旧村川別荘市民ガイド、庭園公開サポーター、生涯大学OB、J:COM TV、ボランティアの皆様の47名で行いました。ご協力いただいたスタッフの皆様、ありがとうございました。(文責 吉澤淳一)
・早朝、準備作業前のストレッチ体操 ・茶亭ホトトギス跡の賑わい
・J:COM TV デイリーニュース

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