おでかけ倶楽部 ―第6回― 春の水辺散策                    横山 誠一(会員)
心配していた明け方までの雨はほぼ上がった。4月24日参加者9名は元気に我孫子を出発し、上野駅を目指した。駅に着き上野恩賜公園内に入る。私は公園内にある動物園、博物館等には何度となく訪れているがゆっくり散策するのは初めてであった。

神社や石碑等を巡り、不忍池に出た。池には枯葉が浮き、まだ春遠くの様相を呈していた。その後、浅草駅で浅野さんと合流し、江戸前料理店「たつみ」で昼食をとった。大量のごぼうの入った淡白な柳川鍋を久々に堪能した。食後、水上バス乗船まで時間があるので付近を歩くことにした。街は、平日にも拘らず大勢の人々で賑わっていた。私も柏倉夫妻と吾妻橋の袂から、新設された水上バス乗場を確認しながら隅田公園方面に進んで行った。すると、堤の上に小さな建物を見つけた。階段を上ってみるとそこは、小さなカフェだった。急いで、今朝、龍岡さんから頂いた野口さんの資料を出し風景を見比べ、思わず「ここだ。ここだった。」と、叫んでしまった。(82号参照 編集部注)

カフェテラスから整備された隅田川の開放的な水辺と対岸の緑の公園、その上を走る高速道路と奥に見える世界一の高さを誇るスカイツリー。この風景の素晴らしさに改めて感動した。

予定の時間になり、水上バスに乗る。それは、思ったより速い。両岸のビル群、次々に現れる橋、感心し眺めているうちに新築されたばかりの築地大橋を潜り、浜離宮恩賜庭園に着いた。ここは、四方を海に囲まれた水城(出城)に海水を引き入れ、潮の干潮によって池の趣を変える様式を採り入れた庭園として造られた。
浜離宮恩賜庭園にて
かつては周囲を海で囲まれ、潮風のそよぐ静かな所であったと思われるが、今では三方を高層ビルに囲まれ、大きな騒音のする高速道路に遮られている。しかし、東京湾からの潮風が草木をそよがせる風情が残っているのは幸いと思った。

時計を見れば3時過ぎ。樹齢300年の松をバックに集合写真を撮る。今日の水辺散策。遠隔地でもないのに楽しい時間は早い。5時過ぎ、無事我孫子に到着。有志7名で反省会。散策後のお酒は旨い。
旅先の1枚 -15-    古都のまちかど
                                                    秋田 桂子(会員)
京都の仁和寺の御室桜を見たくて行ったついでに妙心寺を訪れた4月中旬のこと、その門前に、個人宅の見事な数の鉢花たち! ちょうど2階ベランダに男性の姿が見えたので「撮らせてください」と声をかけると、両手を大きく頭上に上げて「OK!」のサインをしてくれました。この鉢花と御室桜と妙心寺の枝垂れ桜と、一日で春の喜びを十分に味わって来ました。(この立体花壇は、左側にも同じスペースで並んでいた。)
地域デビューふれあい祭 2019 〜第6回ボランティアメッセ〜          鈴木 洋子(会員)
天王台地区社協主催のイベントが、4月13日(土)近隣センターこもれびで開催され、今年もブースでの展示参加をした。中塚さん、秋田さんと私の3人で、来場者対応をしたが、その日は好天に恵まれたせいか、来場者が今までになく少なく、残念ながら話をした人は10人に満たなかった。それでも、八景歩きに参加したことがあるという女性や、市内にいるのに我孫子のことを良く知らないと話した女性、小さなお子さんと遊びに来た若いお父さんが、興味深げにマップを見るなど、嬉しいこともあった。 会の事をアピールすることで、自分でも勉強になるし、いろいろな意見も聴けるので、会員のみなさんにも積極的に参加してほしいと思った。


今年の“市民のチカラまつり”は、
9月14日(土)・15日(日)に行われます。
編 集 後 記
令和になって初の発行です。平成14年3月の創刊号以来今号で91号を数え、このままいくと来年の11月には100号を迎えます。先人たちの輝かしい活動の成果を、歴代の編集部が発信し続けてきたこの「景観あびこ」は、幾多の変遷を経て今日に至っています。私事ですが、今号をもって編集長を引退します。ここに長い間のご支援、ご協力に感謝いたします。引き続き新編集部をよろしくお願いいたします。(吉澤淳一)

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