〜 野鳥と楽しく 〜           小谷 滋(会員) 
私は野鳥が大好きだ。今年の五、六月には「サシバ」「雉(キジ)」と「雷鳥」に出会うことが出来た。写真も撮れて大満足している。

サシバは、猛禽類の鷹で型も大きく、鋭い目つきと嘴(くちばし)が印象的だ。ネズミとかの獲物を狙う狩りの姿は怖さを感じるほどの迫力がある。

は、手賀沼畔や河川敷では背の高い雑草に隠れることが多くて見えにくいが、手賀の丘公園あたりの田圃では障害物が少ないので、夫婦で草種をついばんだりする姿を近距離で眺めることができる。雄は羽の模様が美しく、縄張りを主張する母衣打(ほろうち)姿には興奮する。羽根をはばたかせ、ケンケンと啼き叫ぶ。
雷鳥は、高山に住む氷河時代から生き残った珍鳥、北アルプスで会うことができた。鷹などの天敵や恋敵の雄を警戒し、人間はさほど眼中にないので、びっくりする程の近さに寄って来る。雄は縄張りを主張するため、高い岩の上に長く留まるので出会える機会が多いが、雌は抱卵期らしく、あまり姿を見せない。

幸い、私は三日間あちこちでつがいに会えた。冬羽は真白、夏になると茶色で、5月は中間模様だった。食事は、這松(はいまつ)の芽が好物のようだ。

さて、今年も運が良ければ、六月末頃になるとヤマガラの親子一家が我が庭を訪ねてくれる。楽しみだ。
サシバ
雷鳥
旅先の1枚 -16-    〜 日本最西端の島・・・与那国島 〜
                                                    宮内 昭男(会員)
与那国島は、沖縄本島を始めとする日本の南西諸島の最西端にある島で、台湾までは約100kmに位置する国境の島です。この島はテレビドラマ「Dr.コトー診療所」の撮影地になったことで有名になりました。

写真の場所は去年、当時の天皇皇后両陛下も訪れた観光地ですが、お土産店がないばかりか、馬はいても人はいませんでした。周りを冷静に見ると、無人島にただ1人自分がいる感じがして、何とも言えない緊張感と開放感を味わいました。
編 集 後 記
  今回の冒頭の記事は、吉澤淳一さんが会長と編集長を退任されたことです。「春に枝先に若葉の出たあと、前年の葉がそれを譲るように落葉する」(ウィキペディアより)という<ゆずり葉>のようだと思いました。新会長と新編集長には吉澤さんの信頼している中塚和枝さんと鈴木洋子さんが就任。見事な<ゆずり葉>の精神です。けれど私たちは吉澤さんには当会の中でやっていただきたい<次の夢>をもっています。どうかこれからもご活躍ください。(秋田桂子)

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