第15回 市民観桜会 開催
日時:2018年 4月9日(月)10時〜16時
会場:我孫子ゴルフ倶楽部13番16番とその周辺                    ■開催のお知らせ
今年の市民観桜会は、1週間前に満開の盛りを過ぎて「観葉会」になってしまった。例年開催していた3月最終月曜日は開花前だったのでこの時期にしたが、今度は桜の方が超特急で行ってしまった。天候の方は快晴だったが南西の風が強く吹き、気温も16度台(東京)で日陰は肌寒いというコンディションであった。

そんな中ではあったが、500人を超える方々に来ていただいた。皆さん桜は散っているのを承知で来てくれて、桜だけが目当てでではないことを実感した。普段は見られない手入れの行き届いた日本有数の名門ゴルフ場の佇まいを楽しんでいらっしゃる。そこに、解放感あふれる緑の芝、松林の濃い緑とそこに咲く可憐なタチツボスミレの群落、この時期に色づくノムラモミジなどが花を添えている。
 運営は、48名のボランティアスタッフで行った。
・早朝のスタッフミーティング ・さあ、緑の世界へ
今回も、我孫子ゴルフ倶楽部の富田理事長、久米常務理事、芝崎理事(初)有賀支配人がお見えになられ、星野市長、青木副市長と会場を巡りながら歓談されていた。

コカリナの演奏に耳を傾けられ、昨年秋に当倶楽部で行われた「第50回日本女子オープンゴルフ選手権」で、ロー・アマチュア(アマチュアの最高位)に輝いた女子高生に贈られた、我孫子市長賞(「我孫子の新米」と「白樺派のカレー」)のことなどが話題に上っていた。

また、隣接する「岡発戸(おかほっと)市民の森」とゴルフ場との一体感を醸し出す修景施策について富田理事長から熱く語られていた。詳しくは「景観あびこ」85号(5月発行)に掲載。
・おかあさんといっしょ
・くつろぎ ・ゴルフ場から岡発戸市民の森を望む
・こもれびの散策 ・コカリナの演奏
・グリーン奥のシダレザクラ ・和装でお出まし
・我孫子ゴルフ倶楽部の富田理事長(左から3人目、星野市長(左から4人目)
告知は「広報あびこ」を始め多くのメディアに記事が掲載されている。異色なのが「日刊ゲンダイ」である。「ゴルフ場で今何が起きているのか」のシリーズで、"コースを開放する観桜イベントが市民に大人気"の大見出しで、我孫子ゴルフ倶楽部と市民観桜会の紹介をしてくれていた。(掲載記事は下段を参照)
ポスターチラシも訴求力のあるデザインで効果的であった。

この市民観桜会は、多くの方々に支えられて開催できています。
 素晴らしい空間と機会を設けていただいた我孫子ゴルフ倶楽部、メディア各社、"あびこコカリナサークル我孫子"の皆さん、近隣の方々、資材提供の我孫子市(後援)、駐車場解放の我孫子市教育委員会、ご来場の皆様、ボランティアスタッフの皆さん、ありがとうございました。(文責 吉澤淳一)
■新聞記事の拡大へ (オリジナルの解像度の都合で文字は粗くなっています)
●アンケートに記された感想の抜粋(原文通り)
葉桜を承知で来てくれた来場者の方々の感想です。
桜以外にも楽しみが満載のゴルフ場でした。
・桜は残念でしたが初めて入るゴルフ場は美しくて感激です。良い時間を過ごせました。ありが とうございました。

・ずいぶん長く我孫子に住んでいますが、やっと本日来れました。大変素晴らしい森の中での ゴルフは素晴らしいでしょうね。

・普段入れない場所なので、子供たちを一緒に連れて来ました。芝生がきれいでゴルフは未経 験ですが、やってみたくなりました。子供たちは大興奮。

・我孫子ゴルフ倶楽部はこのような機会でもないと入場できないので、桜とゴルフ場を見にきま した。強風と葉桜でしたが。来年も来ます

・素晴らしいグリーン。芝生に寝転び空を見ると綿あめのような雲。総勢16名が楽しみました。

・息子はゴルフをやっています。お母さんお父さんはゴルフ場に入ったことがないでしょうからと 息子夫婦に誘われてきました。入ってびっくり! 広々として新緑が素晴らしく美しく、気分が良いところです。

・ゴルフ場に入れてうれしいです。桜がなくても楽しめました。スミレがきれいでしたし、コカリナ の音色も素敵でした。

・桜が散ってしまい残念でしたが、芝生の上を気持ちよく散歩することができました。来年も来た いと思いま
す。いつもいろいろなところで楽しませていただき、会の皆さまありがとうございます。

・桜は散っていたけれど、もみじなどの新緑が素晴らしく、散策もゆっくり気持ちよくできました。 (他多数の方が、もみじがよかったと書いてあった。)

・葉桜で残念でしたが広大なゴルフ場を満喫し、心豊かな日となりました。また来年も。

・桜が散っていてとても残念。咲いているときはさぞや美しい風景なのでしょう。初めてゴルフ場 の中を歩かせていただき「なるほど」とおもいました。ありがとうございました。

・桜が咲いていれば見事だったろうと想像しました。時期が合わず残念。来年に期待します。準備が大変だったろうと推察致します.
ほとんどの人が、桜が散ったことを残念がっていましたが、
桜がなくても芽吹きの緑の中の散策とコカリナを楽しみ、
桜がないから尚のこと、ゴルフ場の広さや、松やもみじの
美しさ、スミレの群生に感動しているように思われました。
観 桜 閑 話 女子オープンの市長賞と「うなきちさん」
  今日一般公開されて、おいでいただいたこの我孫子のゴルフ場(我孫子ゴルフ倶楽部)は、記憶にも新しい、去年の秋、第50回の日本女子オープンゴルフ選手権が行われたその表舞台・会場なのです。
  大会は初日雨にたたられ、どうなるかと思われましたが、2日目から見事に晴れ上がり、しかも気温は22〜23度、風速1メートルというほゞ無風の、目のさめる様な秋晴れのゴルフ日和が続き、プレーヤーの集中力の結集もさることながら、それを見る33,000人を超える観客は美しい我孫子の風景に酔いしれながら、熱戦に手に汗を握ったものでした。

  試合の結果は、名誉ある第50回という2度とない節目の大会にふさわしく、昨年アマで優勝したプロ1年生、18歳の畑岡奈紗が大会40年ぶりという連覇をはたして幕を閉じました。
  この快挙に汗を握り、目を吸いつけられたのは会場に集まった観客だけではありませんでした。

  大会の共催者、NHKによる全日程を発信するBS、地上波の見事な映像が日本国中どころか世界にまで流れ、激戦の舞台となった、美しい我孫子のゴルフ場のあらゆる背景が至る所に沁み渡ったのです。
  調査によれば、最終日の視聴率は8.1パーセントという驚くべき記録が残されました。

  年が明けて、ゴルフ・ダイジェストの季刊誌「チョイス・2018新年号」には、「日本のゴルフ場100選」が発表され、その中でも「トップ10」に我孫子がランクインされたと、先日富田理事長が誇らしげに筆者に話してくれたところです。

  更に今大会の特記しなければならないのは、大会の後援者の一人として、わが我孫子市が市長賞として、我孫子産の新米と、名物「白樺派のカレー」を用意したことでした。
  これを獲得したのは、ローアマ(アマチュアの最高位)で3位にくい込んだ、岡山操山高2年生の小倉彩愛でした。4歳からゴルフを始めたという小倉は、強豪の中で健闘、きょう公開されている13番(当日は4番)ではホールインワンを決めました。そして市長賞をいただいてと、お礼状がとどきました。
  その中には我孫子産の新米と、名物「白樺派のカレー」を頂戴して大変ありがとうございます。私はお米が大好きです。沢山いただきます。応援してくださり、協力してくださった我孫子市の皆様、本当にありがとうございました。いただいた「うなきちさん」は、私のゴルフバッグにいて、いつも私と一緒です。 ・・・と書いてありました。

         ・ロー・アマチュアの小倉彩愛さん(右)と星野市長(左)

 更に星野市長のコメントをご紹介しておきます。
「我孫子ゴルフ倶楽部」は、我孫子市を全国・世界に発信できる貴重な財産であることを実感した」と。
 又、2020年は我孫子ゴルフ倶楽部が創立90周年になるが、同時に我孫子市の施政50周年にもなって、歩調を合わせるというのです。

 そんなことから、急にゴルフ場と市民の間が近くなって、共有空間が拡がった気がしてきました。かってゴルフ場は高い塀に囲まれて、外からは全く見ることができませんでした。でも今日見てもらう、13番のティーグランド、茶屋の周囲と、岡発戸市民の森との境界は、塀も取り払われ、もうボーダレスに近い状態になりました。

 ここで一つ、皆さんにお願いがあります。
 ゴルフとはルール以前にマナーを優先するゲームです。プレーヤーがアドレスしたら声を出してはなりません。どうぞ、コースの周囲ではそんなことに気を付けていただきたいものと思いました。

 ゴルフ場は常に皆さんと共にあります。そして市長のいう通り、我孫子の財産です。
みんなで可愛がって大事にしましょう。
   (文責:我孫子の景観を育てる会 冨樫道廣)

参考資料 JGA ゴルフジャーナル2018 VOL 102
第50回日本女子オープンゴルフ選手権競技特集号 我孫子ゴルフ倶楽部
※「うなきちさん」のぬいぐるみは、優勝者畑岡奈紗選手にも贈られました。
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