2010年11月19日
「取手の坂道愛好会」と交流
取手市には、台地とそこに入り組む襞(ひだ)の多さから、沢山の坂道があって、その数は400を数えるそうです。

「取手の坂道愛好会」は、市内の坂道の景観、地形、歴史、由来等を調べながら、名称を付けたり、道標を建設したりして、市民に坂道に愛着を持ってもらう活動をしています。
  散策ルートマップや小冊子を発行して、道案内やPRにも努めています。活動を通して、取手の歴史や景観に、多くの市民に関心を持ってもらう事も視野に入れているそうです。そうした「取手の坂道愛好会」の皆さんが、市外に目を向けたとき、インターネットで隣町の「我孫子の景観を育てる会」に出会ったのだそうです。

2010年10月のある日、吉澤会長が有志の方々と我孫子でお会いして、「我孫子の景観を育てる会」の活動についてお伝えしました。会で作成した「我孫子の坂道ウオーキングマップ」も紹介しました。我孫子には、取手ほどではありませんが、それでも250ほどの小坂道があります。まさに坂道姉妹都市とでもいいましょうか、坂道というコンセプトで景観を考える、共通の思考が存在していました。すっかり意気投合し、再会を約したのでした。

11月19日、あらためて「取手の坂道愛好会」総勢10名の方々が、我孫子を訪れてくれました。吉澤会長の案内で「我孫子の坂道ウオーキングマップPARTU」東コースを基に作られた、立派なガイドマップを片手に散策しました。天神坂に始まり、嘉納治五郎別荘跡、柳宗悦住居跡(三樹荘)、杉村楚人冠公園、白樺文学館、志賀直哉邸跡、古墳坂を経て、我孫子で唯一建物が現存する「旧村川別荘」が終着でした。

折しも「旧村川別荘とその時代展」が開催中で、大きなジオラマに当時の手賀沼北岸の台地と、利根川を挟んで取手の台地が表されていて、お互いの地形を眺めながら話に花が咲きました。皆さんは近くの「市役所前」バス停から我孫子駅に戻られて、我孫子の坂道小さな旅が終わりました。お疲れさまでした。次は私たちが取手を訪れたいと思います。
「取手の坂道愛好会」の皆さん
「取手の坂道愛好会」の皆さん。旧村川別荘で 
■もどる