我孫子市の提案型公共サービス民営化制度
  「景観形成市民啓発事業」を市から受託
2011.1.1掲載
2010年8月、市の提案型公共サービス民営化制度第三次募集に応募したところ、12月に採用の通知が届きました。内容は、これまで市が単独あるいは当会との共催で実施してきた「景観づくりシンポジウム」のレベルアップを図り、市民啓発の目的にさらに近づけるものです。

審査結果は、
『独自性、市民の利益、実現性、団体能力のいずれの基準も満たしており、採用とします。ただし、事業仕分け結果との整合性を考慮し、将来的には民営化を期待します』
となっています。事業仕分けとの整合性とは、シンポジウムの手法の改善、拡大をはかることです。

市民啓発のもう一つの柱である「まちなみウオッチング」は、市は既に廃止しています。当会では歴史景観散策会のように、以前から民営化しているので、その方向で進めます。

2011年度の「景観づくりシンポジウム」の実施は、市からの受託という意味で、当会の真価が問われる大きな転換点となります。会員お一人おひとりの活動の成果を分かち合いたいと思います。
(会長 吉澤淳一)
夕景の富士山と手賀沼 我孫子市の、「提案型公共サービス民営化制度」第三次募集は、2010年6月から8月まで行われ、15件の提案が市に寄せられました。提案審査委員会では、提案者から取り下げのあった2件を除く13件の提案を審査しました。

審査は、学識経験者や行政職員の委員のほか、提案の分野毎に選任した専門委員を加え、4つの審査基準(独自性、市民の利益、実現性、団体能力)に基づいて審査した結果、6件の提案が採用となりました。

採用となった提案は、市で実施方法や時期などについて具体的な検討を行い、実施できるものは、2011年度から実施するとしています。

■市の広報ページご参照(一定期間経過後は削除されることがあります)
夕景の富士山と手賀沼
審査委員会での主な意見として、次のように公表されました。
・事業自体は、事業仕分けで議論となった。具体的にはシンポジウムの手法を改善、拡大ということだった。
・まちなみウオッチングは、すでに行政が手を引いている。
・提案では、シンポジウムの内容が変更となっている。
・市の関わりがどの程度残るのか、会に委託することによって、市の人件費が限りなくゼロに近くなればいい。
・市で行うより、プラスになると思う。実績もあるし、団体能力や実現性も十分にある。
・まちなみウオッチングの部分は、育てる会が自立して、参加費をとって実施している。市はすでに廃止しているので、委託金額の部分は市と調整する必要がある。
手賀大橋とコブハクチョウ
手賀大橋とコブハクチョウ
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