「我孫子のいろいろ八景歩き」2021年 秋コースが9/22〜10/30、4つのコースで開催されました。それぞれの報告を掲載します。
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「白樺派の文豪たちの散歩道コース」 10月2日(土)   幸元 麻美(都市計画課景観推進室)
前日の台風が嘘のような晴天の中、参加者13名とスタッフで、けやきプラザから我孫子のいろいろ八景歩きがスタート。かつての生糸工場であった名残りの蚕の繭のモニュメントや子之神道標を目にすると、少しずつタイムスリップしていく気がしました。

ハケの道は暑い日差しを遮り、穏やかに歩くことができました。道中の天神坂や手賀沼の風景が文人の創作意欲を駆り立てたのだと考えると、市民としてなんだか誇らしい気持ちになります。坂道を上がり、嘉納後楽農園跡を経由して富士見坂へ。当日は雲一つない晴天で、高台から手賀沼までの眺めは絶景でした。そこから今回の八景歩きの目玉である旧武者小路実篤邸跡へ向かいます。

クライマックスが近づき、参加者の足も少し早くなったように感じました。今回は、白樺派の文人たちが実際に通っていた、船着き場から斜面を登っていくルートで建物に入ることができました。緑豊かな斜面を登ると、そこだけ開けた場所に邸宅が!木々に囲われてその場所だけ異空間でした。建物内から庭を眺めると、とても気持ちが良く、時間を忘れるほどでした。普段は非公開となっている場所ということもあり、この貴重な機会をたっぷり堪能しました(右上の写真)。緑豊かな船戸の森を通り、無事に駅まで戻ることができました。
旧武者小路実篤邸跡

最後に参加者から「文人と同じ道を歩けたことが嬉しかった」との感想があり、同感でした。慣れ親しんだ我孫子でこのような体験ができるとは知りませんでした。

まだまだ知らない魅力が我孫子にはあるのだと思います。他のコースでは、どんなものが見られるのか楽しみです。
「ハケの道と坂道の岡発戸こもれびコース」  10月20日(水)   城定 泰夫(参加者)
       〜豊かな自然と楽しい会話〜
前日の雨とは打って変わって、秋晴れの穏やかな天気に恵まれ東我孫子に集まったのは、男性4名、女性10名、合計14名の方々でした。新型コロナがやっと下火になり、長い間退屈な日を過ごしていた私にとって、とても楽しみな行事でした。司会の鈴木さんからの、感染対策、散策マナーの注意の後、出発しました。

始めに、こんもりした樹の茂った東我孫子の一里塚を見て、東我孫子の閑静な街並みを経て、手賀沼の眺望を楽しみました(左の写真)。手賀沼から遠くに富士山がくっきり望めました。ガイドの藤田さんから、我孫子の歴史、文人、渋沢栄一とのゆかり等の、興味深い説明を受け、知識を深めました。

滝不動では、龍の口から湧水が落ちる様子や、芭蕉の句碑、志賀直哉ゆかりの藤棚等を楽しみました。見事な竹林のもとで、ゆっくり休みながら、久々に仲間との会話がはずみました。岡発戸峠の坂、岡発戸市民の森では、我孫子ゴルフ倶楽部のグリーンを横に見て、先人達の、自然と共生しながらの我孫子の開発ぶりに感心し、我孫子の将来に希望を抱きました。最終地は、私の大好きな、緑の樹木に囲まれた、近隣センターこもれびでした。

会話と自然を楽しみ、我孫子の歴史を再認識し、希望を抱いた2時間半でした。関係者の皆様、参加された皆様、楽しい時間をありがとうございました。
「湖北台のまちなみと田園コース」  10月30日(土)    飯田 俊二(会員・エリアリーダー)
快晴、無風、絶好の散策日和です。キャンセルが2名ありましたが、市外からの4名を含む13名の参加者が、9時40分ごろ湖北駅南口をスタートしました。

3回目の「湖北台まちなみと田園コース」のガイドですが、何回やっても緊張します。

湖北台のけやき並木は少し紅葉が進み、太陽の光に照らされ、見る者の心が和む気がしました。湖北台中央公園(写真)、整然とメンテナンスされた集合住宅の間を通り過ぎ、コースのメインである「けやき通りの坂」を我孫子市民の歌で紹介し、けやき並木道を堪能していただきました。手賀沼ふれあいラインからの田園風景がいつもより広々とした感じがしました。

岡発戸・都部の谷津で小休止。谷津ミュージアムのボランティアの方が、雑草の刈り取りを行って下さったお陰で、気分よく小川のほとりを散策できました。最後に、四季の道を経由し正泉寺に立ち寄りました。今回は正面から入り、きれいに整備された参道、前方に見える鐘楼門に、初めてのような感動を覚えました。

11時40分ごろ湖北台近隣センターで解散し、無事八景歩きを終えることが出来ました。満足していただけたと思っています。
「新木・古戸の古社と里を巡るコース」  11月12日(金)       黒木 浩志(参加者)
もともと9月に予定されていたコースでしたが、緊急事態宣言のため11月に延期となり、さらにその日も前日の予報では雨とのことで再度延期となり、ようやく実施の日を迎えました。平日なので本来なら仕事なのですが、幸いにもテレワークのため融通が(たぶん)利き、無事に参加することができました。

9時に新木駅南口に集合、本日まで生き残った参加者は6名、ガイドのお二人と、市役所からお二人の総勢10名と小規模なチームでの八景歩きとなりました。少人数が幸いし、終始和やかで楽しい雰囲気でご一緒に過ごすことができました。

快晴の中スタート、手賀沼干拓地ビューポイントでは広く開けた田園風景がとても気持ちよく、我孫子市にこんなに気持ちの良い風景があるのかと感激しました。駅北側の樹林地の大木の森を眺め、葺不合(ふきあえず)神社に参拝(右の写真)。頻繁に車で通る国道356号沿いにあるのに今まで全く気づかなかった神社ですが、なんと神武天皇のお父さんが祀られていると知って畏れいり、樹齢1000年(笑)と見紛う大木から落ちてくる銀杏を避け、さらに本殿にある神話をモチーフにした彫刻の見事さに圧倒されました。
そこからは、案内してくれる人がいないと絶対に通らないような道を楽しみ、ハケの道から古戸の坂の十字路で写真撮影、天満宮で一休み。田んぼの中の一本道をおしゃべりしながら800m進み、さらにハケの道を植物や鳥を楽しみながら散策しました。天候にも参加メンバーにも恵まれ、とても楽しい時間でした。

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