旅先の1枚
 -27- 秩父の岩                    大久保 慎吾(会員)
秩父にある長瀞の岩畳の風景です。
長瀞は、今では関東では有名な観光地になりましたが、それは大河ドラマでもお馴染みのあの渋沢栄一氏が長瀞を訪れ、この風景に驚嘆して秩父鉄道を開通させ、多くの観光客が訪れる景勝地になったとガイドさんから聞きました。

川の水が深くて流れが静かなところを「瀞(とろ)」といい、地名の由来にもなり、荒川がこの一帯で青く淀んだ瀞になって美しさを増し、かつて宝登山神社の参拝客が岩畳で月を愛でながら宴会を催したそうです。

この岩畳は、岩石の一部が約8,500万年〜約6,600万年前、圧力と熱による変成を受けてできた薄く剥がれやすい結晶片岩で、地下深くの岩石を地表で観察できるので、別名「地球の窓」とも呼ばれ、国指定の名勝・天然記念物にもなっています。

一枚岩は川沿いに幅50m、長さ約600m。地下では関東山地から九州まで約840kmにわたって続いているとのこと。まさに地球が形成された歴史の長さや、自然の持つ深淵な不思議さを感じさせてくれる場所でした。

秩父長瀞の岩畳
 -28- * 京都いいとこどすぇ〜 *          秋田 桂子(会員)   
  伏見に、たとえ歯が痛くなくても入りたくなる佇まいの歯科医院もあるしぃ(写真1)、山科(やましな)には、わが我孫子ゆかりの文人、志賀直哉の旧居跡もありますぇ!(写真2)
  (1)京都の歯科医院 (2)京都志賀邸跡
残念な景観 これ、誰が片づけるの?
                 中塚 和枝(会員)
編 集 後 記
  今号から、まちなみ景観の観点から「白樺派のまちの見える化」として、吉澤前会長からの提案を掲載することになりました。今一度振り返って考えてみるいい機会だと思います。前号の「旅先の1枚」で紹介された知床の冬景色、自然あふれる情景が嘘のような、遊覧船の沈没事故という不幸な事故が起こりました。
  わが市では、第19回市民観桜会が好天に恵まれ盛況の中で無事終えられ、また、念願の「都市計画道路3.4.14号 手賀沼公園・久寺家線」も開通するという明るい話題もあり、今後公園坂通りのまちなみがどう修景されるか見守っていきたいと思います。(飯田俊二)

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