シリーズ 「まちの美化に取り組む人々」 - 48 -
                   高野山新田の岡田家を訪ねて        三上 真弓(会員)
手賀沼ふれあいラインを通る度に、塀沿いに四季折々綺麗な花が咲いているのを眺めながら気になっていましたが、先日やっとそのご当主にお話を聞く事が出来ました。お孫さんも一緒にインタビューに応じてくださいました。
10年以上も前から、自ら花の苗を買って来ては植え育てているとか。毎日2回かかさずの水やりやこまめなお手入れのおかげで、春はネモフィラ、今夏もペチュニアが色鮮やかに咲いています。(下の写真)
更にお話を伺うと、手賀大橋の交差点から手賀沼遊歩道へ入る入口を我孫子市では"ゲートスポット"と名付けているようですが、そのゲートスポット側にコスモス畑があります。その花畑も高野山新田の風景の保全や手賀沼の景観のために、自らが植栽、管理し、水源が無いのでご自宅から水を運んで毎日水やりをしているそうです。
永年、春はレンゲ畑だったのですが、ネモフィラに挑戦しようと、わざわざひたち海浜公園まで行って栽培方法を聞き種から育てたそうです。ところが去年のコスモスの摘み取りが遅れた結果、種蒔きが遅れ、せっかく育てたネモフィラの花は、残念ながら想像していたほど綺麗に咲かなかったそうです。そんなご苦労も厭わず「皆さんが喜んで見に来てくれるから手入れをしているんだよ」と笑って答えてくださいました。

コスモスの終わり頃に毎年こんな看板が立つそうです。「コスモス畑の中に入って遊んだり花を摘んだりご自由にどうぞ」。コスモスのお花見に行った折には是非看板を探してみてください。摘み取り用のはさみを忘れずに。ご当主の優しい心遣いに感動、感謝の取材でした。

手賀沼の夏
                       手賀沼沿いのひまわり             中塚 和枝(会員)
根戸新田のひまわりは、ふれあいラインを挟んで2か所で咲きます。沼側に手賀沼トラストさんのひまわりが7月初旬ごろから咲き始め、地元の農家さんたちのひまわりは約1ヶ月遅れて咲き、長く楽しめます。

先日、我孫子市が後援をしている農家さん達のひまわり畑を訪れ、コロナ禍で2年間できなかった花摘みができました。

春は菜の花、夏はひまわりとどちらも種から、特にひまわりは一粒ずつ撒き、「水は天からのもらい水で、手も掛けないから、雑草にも負けず丈夫に育った」と笑って話して下さいました。レモンイエローとオレンジに近い色の2種類のひまわり3万本が"手賀沼沿いの美化とにぎわいのために"と植えられて20数年になるそうです。
我孫子新田のひまわり
テントの中では農政課の職員が地元農家の朝採り野菜を売っていました。

新聞紙にくるんだひまわりを腕いっぱいに抱えていく男性、3本だけ茎を長く切り持ち帰る若い2人や、幼い子ども達は嬉しそうに1本ずつ持ち帰っていきました。





編 集 後 記
  前編集長鈴木洋子さんが館山へ転居して2ケ月、現在もリモートで編集委員として活動されています。

  新編集長が決まるまでは暫定的に中塚が兼務します。また、編集メンバーに龍岡さんと大久保さんが加わり、これからも取材など積極的に頑張りますのでよろしくお願いします。ぜひ情報をお寄せ下さい。(中塚和枝)

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