「湖北台のまちなみと田園コース」(湖北エリア)
 10月31日(木)    仲山 裕司(参加者)
午前9時30分、JR成田線湖北駅改札前に、市役所担当者の方を含む20名余りが集まり、素晴らしい秋晴れの下、散策がスタートしました。

駅前から湖北台、湖北台中央公園、けやき通りの坂を通り、広大な手賀沼干拓地へ。その後、岡発戸・都部の谷津、四季の道を巡り、正泉寺を参拝。約2時間、4kmの道のりを、道中解説を聞いたり、情報交換をしたり、楽しい時間を過ごさせていただきました。手賀沼干拓地では、江戸時代の絵画と現在の風景を比較しながらの解説があり、我孫子の歴史と文化の深さを改めて認識しました。



岡発戸・都部の谷津では、谷津の名前の由来や景観管理について詳しく説明を受けました(写真左)。ちょうど畑作業中のボランティアの方々とお会いしたり、7月下旬に見られるという平家蛍の話も伺い、里山の大切さを実感しました。



最後は、法性尼と血盆経で有名な大龍山正泉寺を参拝しました。山門近くの法性の墓など、見どころも多く、歴史を感じられる寺院でした(写真上)。

今回の散策では、ゆっくりとした時間の流れの中で、歴史の重みと自然の豊かさを深く感じることができました。改めて、企画された皆様に心から感謝申し上げます。
- 10 - 湖北駅南口 ロータリーの並木道(湖北地区)
           杉原 紘輝(会員)
すでに景観あび120号で「シリーズあびこの並木道"湖北地区のイチョウ並木"」で少しふれているが、改めて湖北駅南口のロータリーの一本桜及び花壇を囲むように立地している標題の並木道について本稿で取り上げてみたい。

駅前の通りには、街の玄関口として地域の発展とともに成長してきたイチョウを中心に並木がある。これらは駅前の歩道に沿って立ち並び、いまは濃緑の豊かな葉で覆われている。ここは朝夕多くの人々が行きかい、近隣に商業施設も立ち並び、いわば湖北地区の表の顔である。これから秋、冬と季節が次第に進むにつれ、このイチョウ並木の葉は次第に色づき黄色のベルトのように、晩秋の駅前を鮮やかに染めてくれる。この色合いの移ろいは、駅の利用者や往来の人々に、季節の変化そして近づく年末に向け時の流れのあわただしさを教えてくれる。
湖北駅前
湖北駅南口駅前ロータリー

今回のテーマ並木道と言えば、かつて勤務した大阪の御堂筋沿いにも大都会にふさわしい大きな規模の同じようなイチョウ並木があった。ここも、晩秋になるとこれらが黄色い帯のように連なり、落実したギンナンを拾う人々の姿を観た懐かしい想い出がある。

だが、「湖北駅南口のイチョウ並木」は小さいながら、地域・街に密着し、多くの地元の人々に親しまれている。これから晩秋を迎える時節になるが、この並木の色づき模様は景観の視点からも興味深いことである。


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