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沼崎 智（都市計画課景観推進室） |
●良好な景観をつくるためには、市民・事業者・行政のそれぞれの立場での取り組みと三者の連携・協力による取り組み、そして、それらの取り組みの継続が必要です。
市民・事業者の皆さんに景観づくりを「自分ごと」としていただくためには、景観とはどういうものか（地域の成り立ち等に根ざした地域の資産である、地域にメリットをもたらすものである、変わりうるものである等）、また、どのような取り組みが良好な景観づくりに寄与するのか、その見方や知識等の普及啓発が重要になります。
普及啓発について、市の景観審議会の委員を務めていただいている貴会の野口修さんから、以前、市民・事業者の皆さんへの景観まちづくり教育の必要性について委員の立場からの提言を受けたとき、これは取り組むべきテーマであると感じました。また、現在検討を進めている市の景観形成基本計画の改定においても、景観づくりに関する普及啓発を施策の柱の一つに位置付ける予定であり、この施策に紐づく新たな取り組みとして、野口委員からの提言と景観推進室の若手職員からの提案をもとに、子どもを対象とする景観まちづくり教育事業「景観まち探検」を企画・実施することとしました。この事業は、学校と連携し、学校側の「総合的な学習の時間」等の授業目的に合わせて内容をアレンジしながら進めていきたいと考えています。
実は、事業の開始は来年度（令和７年度）と考えていたのですが、市内の小・中学校の校長先生に事業概要をお知らせしたところ、布佐南小学校と我孫子第一小学校から、今年度内の実施希望を受けました。想定外の展開でしたが、我孫子の景観を育てる会さんの協力を得られたことで、無事に実施することができました。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
布佐南小学校で実施した景観まち探検の様子は、景観あびこ第124号に中塚会長がレポートを寄稿されていますので、私から我孫子市第一小学校での様子をご紹介します。
我孫子第一小学校での景観まち探検
（11月11日実施）
対象の６年生の子どもたちは、『未来につなぐ我孫子の魅力アップビッグプロジェクト』と題して、我孫子の魅力向上のための方策について検討を行っており、最終的にはその結果を動画にまとめる予定とのこと。今回の依頼は、その一環として我孫子市の景観について説明を受けたいというものでした。
事前に、子どもたちのこれまでの取り組み等について担任の先生にお話を伺ったところ、
・検討の対象範囲は我孫子市全域で、これまでに谷津ミュージアムや旧井上家住宅を見学した
・我孫子市役所の企画政策課や我孫子の魅力発信室の職員から市の重要施策や市内外への魅力発信の状況について説明を受けた
・市の最上位計画である我孫子市第四次総合計画の基本構想で掲げる８つの基本目標と関連付けながら検討を行っている子もいる
・毎春の広報あびこに掲載される市の組織図を教室に掲示している …など、子どもたちの学びと市政への関心の深まりを感じさせることばかり。内心冷や汗をかきつつ、我孫子第一小学校の子どもたちへの説明には、景観との関連が深い都市計画についても加えることにしました。
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| 我孫子第一小学校で話をする筆者 |
これからの景観まち探検
●布佐南小学校と我孫子第一小学校での景観まち探検を振り返ると、景観というテーマは、子どもたちにとって決して難解なものではなく、自分が住んでいるまちや地域のことを客観的に考える好材料の一つであると感じました。
●子どもたちが、自分たちが普段見ている景観・生活しているまちなみを残したいと感じ、そのためには何が必要かを考え、保護者の方や地域の大人たちを巻き込んだ行動につながり、その取り組みが続いていく… 景観まち探検がその端緒となるよう、来年度以降もこの事業を続けていきたいと考えています。我孫子の景観を育てる会の皆さんにおかれましては、引き続きご協力をお願いいたします。
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高野山台地と岡発戸 １1月10日（日） 小川 久二男（会員） |
●当日は寒い朝でしたが、参加者６名にスタッフ等を含めて13名が東我孫子駅に集まり、元気に出発。
●一里塚、日立アカデミー我孫子キャンパス、高野山桃山公園、滝不動、岡発戸峠の坂等、９ヶ所のポイントを詳しい説明を聞きながら楽しく歩くことができました。一里塚には石碑があり、歴史を感じることができ、高野山桃山公園内には、前原古墳の説明板と手賀沼一望景勝地の木碑があり、ここからは、私が毎日曜日にランニングしている手賀沼遊歩道や、手賀沼の素晴らしい景色を見ることができました。滝不動には竹林があり、岡発戸峠の坂道の途中には鳥のモニュメントもあり、市民の森では森林浴気分が楽しめました。今までは身近にある歴史や自然を知る機会が少なかったのですが、案内人の説明や参加者の話が聞け、とても参考になりました。最後に、参加者、市職員、スタッフの皆さん、どうもありがとうございました。
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| 高野山新田ビオトープの道 |
