|
||||||
●武者小路実篤が晩年の20年間を過ごした調布市仙川町の実篤公園と武者小路実篤記念館。何度もおでかけ倶楽部の候補地に挙がりながら頓挫していたので、浮き立つ思いで参加しました。 ●穏やかな青空の朝8 時半、参加者9名で仙川に。仙川はかつてたくさんの湧水を水源としていたそうで千釜(湧水場所)'せんがま'が転じてせんがわ(仙川)になったと 言われています。 ●閑静な住宅街の随所に「実篤公園・実篤記念館」への標識があり、迷うことなく15 分程で実篤公園に到着。早速公園入口近くの富士山が見えるビュースポットで1枚(下の写真)。ここは実篤の没後、邸宅、遺品、愛蔵品などがご遺族により調布市に寄贈され、実篤公園として開園、公開されています。実篤邸のガラス戸越しから見える応接間、隣には仕事部屋があり、ペンや絵筆、大きな硯などの愛用品が先程まで使っていたかのように陳列、保存さ れ、生前この部屋で小説を書き上げ、また独特の画風でよく目にするカボチャやジャガイモ、花などの画を描いていたのでしょう。 ![]() |
●木造の邸宅を囲むような庭園は、かつての武蔵野台地の高低差を活かして自然を上手く取り入れ、多くの木々や竹林、湧水を水源とした上の池、鯉が泳ぐ下の池があり鯉の餌やりや小休憩ができる東屋も設置されています。小さい頃から「水のあるところに住みたい」と言う実篤の願い通りの庭園は、古来の武蔵野の景観が今もなお保たれているように感じました。 ●実篤公園から地下通路を通って 公園に隣接する実篤記念館に入館。実篤の生誕100 年にあたる昭和60年に開設され、実篤の著書や数多くの蒐集品が展示、閲覧されています。閲覧室は実篤の年譜をはじめ、貴重な資料、書 画、直筆原稿、雑誌「白樺」、友人たちとの手紙、収集美術品などの愛蔵品などを間近に観られ、中でも40 代から描き始めた野菜や花の絵に短い言葉を添えた作品に実篤の優しさを感じました。 ●ゆっくり閲覧して、文学だけでなく美術にも憧憬が深かった実篤翁。50 年前の文豪の姿を垣間見る事ができて 満足の一日でした |
|||||
|
||||||
●当初予定の3月5日が荒天で延期となり、我孫子出発時8名、東漸寺で地元の高橋さんが合流し9名参加でした。少し風は強かったのですが、好天の中、北小金駅から本土寺、広徳寺、大谷口歴史公園、東漸寺などを巡りました。 ●本土寺は紫陽花や花菖蒲、紅葉の季節ではありませんでしたが、いろいろな緑に包まれ、その緑が風に乗って嗅覚も刺激してくれました。 ●広徳寺の高台からは地表の雲に遮られて富士山を拝むことは出来ませんでしたが、スカイツリーなど気持ちの良い景色を楽しむことができました。 ●小金城跡は保全のために公園となっており、空堀など昔を偲ぶことができました。虎口、障子など、お城にも使われる言葉だということも、初めて知りました。
|
●東漸寺は、樹齢330年を誇るしだれ桜は枯れて樹齢50年の新しいものに代わっていましたが、鶴亀の松をはじめ、境内や参道の鮮やかな緑に包まれて、気持ちの良いひと時でした。 ●3月下旬ごろの季語で「山笑う」という言葉があることも知りました。春の山の草木が若芽を吹いて明るい感じになり、微笑んでいるような様子を表しているとのことです。 ●今回は時期もずれていますが、風に吹かれて揺れる樹々が大口を開けて笑っているような雰囲気でした。 春の緑を満喫しました。 昼食をとり、サイフォンで淹れたコーヒーも楽しんで、宅に着いたのは午後3時半を回っていました。 |
|||||
![]() |
![]() |
![]() |