●6月26日(金)、梅雨時には珍しい好天に恵まれ、参加者8名(足助・柏原・酒井・佐々木・瀧澤・浜野・吉澤・伊藤)は新木駅南口へ10時に集合した。
●リーダーの足助さん・酒井さんより説明を受け、利根川側のハケの道を目指した。国道356号を横断すると、まさに肥沃な下総台地が広がり、土地の境を示す卯の花の木も所々に残っていた。この日は丁度落花生が花盛りであった。
●新木小学校の子ども達の元気な声を聞き、いよいよ学校坂を下りることとなった。「坂道マップ」を作られた吉澤会長から、この坂の曲がり具合から「鐙(あぶみ)坂」と名ずけたと聞き、一行は将門の気分で坂を下り切った。ここからがハケの道となった。
●我孫子は国道356号を馬の背に、手賀沼側へと、利根川側へとの分水嶺になっており、私は手賀沼側のハケの道は馴染みがあるが、利根川側のハケの道は初めてであった。ハケとは丘陵の片岸をいうが、利根川側のハケは自然が多く残り男性的な風景であった。少し前までは「刈敷山」として広葉樹の落葉が苗床や田畑の肥やしになったのであろう。
●野草として憧れの「チダケサシ・・ち茸刺し」や「ショウマ・・升麻」を見つけ感激であった。またイラクサ科の苧(カラムシ)の群生もありひとしきり苧織りの話に花が咲く。
<苧の糸織る郷の風の道>
つづいて、やはり坂道マップに表示されている「坂の迷宮」へとひたすら歩く。そこは道が複雑に交差し、大樹に覆われ異次元の世界に迷いこんだ気分であった。再び現世に戻り青田風に吹かれながら歩む。
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新木野・古戸のハケの道 |
●何処かで見たような懐かしい辻に出た。吉澤会長が「私はここを『木枯らし紋次郎の辻』とイメージしている」と楽しく話された。さていよいよ最終章のみどり台下のハケの道を歩く。坂の途中で一同は振り向き、前方の丘陵へ続く「メルヘンの道」に思いを馳せた。
ハケの道を存分に楽しんだ2時間であった。
< 道おしえ我孫子は坂の街であり >
*道教えは季語であり斑猫(はんみょう)のこ
とである。斑猫は2センチほどの甲虫であり、人が来ると飛び立って少し先へ下り、近づくとまた飛ぶ。
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