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◆景観賞授賞式 錦秋の一日、日立庭園に遊ぶ
1月29日(土)午後1時から、アビスタ大ホールにおいて、「第8回我孫子市景観賞表彰式」が開催された。第1部は、オープニングと表彰式、第2部は講演会で、会場は開始前に既に満員となる盛況。

オープニングは、我孫子市立第一小学校合唱部による「ポプラ」「春に」の混声合唱、次に我孫子市立白山中学校合唱部「手賀沼のほとりで」「予感」の三部合唱があって、表彰式に移った。

今回は景観賞の該当がなく、景観奨励賞に、「岡発戸峠」と「根戸城跡と手賀沼トラストの活動」、景観住宅賞には当会が推薦した「森 政義邸」が表彰され、それぞれ受賞者、推薦者に表彰状と賞品が手渡された。このあと受賞者を代表して日暮朝納さんから謝辞が述べられ、梶嶋景観審議会長の講評をもって終了した。

第2部は福嶋市長の祝辞のあと、「あびこの景観を守る人・こわす人」の演題で、始めに三樹荘主、せせらぎ短歌会主宰の村山正八氏から、三樹荘の由来とその景観の維持管理を通して、その周辺の人々との相互理解とともに、住み良い景観づくりのため、当事者と市民そして市との三者協動の必要性を強調された。

ついで、景観形成市民会議会長の佐多英昭氏(当会会員)は、我孫子の景観形成調査の豊富な実績に加えて、現在進行中の寿2丁目の市有斜面緑地の草刈りなど、実践的な地道な活動のなかから、景観づくりへの更なる市民の参加を訴えられた。この後袴田都市部長の閉会の挨拶をもって会は終了した。

なお当日一階のロビーにおいて、第1回からの景観賞受賞写真展が開催され、足を止め熱心に見入っている人も多かった。そのなかの一人に感想はと聞くと「我孫子にこんな景色のいいところがあるんですね。全部まわってスケッチしたいですね」とのことでした。

また、表彰式のオープニングで、第一小学校の生徒さんたちが、さわやかな混声二部合唱で歌った「ポプラ」の歌は、昨年手賀沼公園の7本のポプラが伐採されたのを惜しんで宇内悦子さん作詩、当会会員の若松慎吾さん作曲で出来たもの。白山中学校の「手賀沼のほとりで」は同じ宇内悦子さん作詞、市民ミュージカルの作曲者丹保剛さんの作曲によるもの。

実は、この「ポプラ」を心象風景として永遠に残そうと、当会が景観賞に応募したのだが、形のないものは無理として、対象外となってしまった。しかし、今回本表彰式のオープニングで、取り上げてもらったことは大変喜ばしい。市のご配慮に感謝申し上げます。その歌声は手賀沼の水面に映えて、さざなみのように響き渡り、ポプラたちに、"有難う"のことばを伝えたことでしょう。
昨秋、11月21日の日曜日、第5回日立総合経営研修所庭園の一般公開が催された。

当日は無風快晴のお天気に恵まれ、開園と同時に多くの方々が訪れ、入園締切りの午後3時には、860人を数えた。
来園者は、色づきはじめたもみじやはぜの葉を愛でつつ竹林を通り、茶亭ほととぎすで、フルートの音に耳をかたむけながら茶菓の接待を受け、観月亭から、広重描く「東海道五十三次」を思わせるような美しい手賀沼の眺望に感動された。また菖蒲池のほとりでは、樹間に響き渡るコカリナ(木製のオカリナ)の演奏に酔いしれ、なかにはメロデーをくちずさむ方もみられました。そして、日立提供のエコ肥料としおりを土産に、思い思いの秋を満喫して帰られた。

なおこの催しは、市内の企業や個人が所有する庭園を開放して頂き、市民の皆さんがその景観を楽しむと同時に、所有者が維持する建物、庭、緑地を資源として市民の皆さんと一緒に支えて行こう、という趣旨で、開催されているものです。

改めて、(株)日立総合経営研修所並びに(株)日京クリエイトのご好意、ご協力に厚く御礼申し上げます。また、我孫子・男の井戸端サロン、ふれあい手賀沼の会、ふれあい木工倶楽部、あびこシニアライフ・ネット、我孫子まちづくり交流会、我孫子市鳥の博物館、ゆーらん、アトリエ花どけい、庭園公開サポーター、ボランティアの皆さん、そしてフルート演奏の高須洋美さん、コカリナ愛好会「ラブピース」の皆さん、ご支援有難うございました。

また多くの来園者から、沢山の賞賛のお言葉をいただきました。その一例を紹介します。
『大正15年生まれの78歳、生まれは東京日本橋ですが、6歳に旧湖北村の古戸に転居し、8歳から新木で育ち、現在中里の住人です。
この研修所のあることは知っておりましたが、今までも公開してくださったことがあるのかも知れませんが、今回初めて伺いました。

手賀沼の景観は、この下の斜面林と一帯となった景観です。広い庭園の古木の見事さ、管理がすみずみまで行き届いた清潔さ。この山荘―ほととぎすのことですが―すべて解放してくださって、さわやかな秋の一日を過ごさせて頂いて、本当にありがとうございます。

今日一日中ボランティアでお手伝いなさっている皆様にも心からお礼申し上げます。
最後に、コカリナの音に聞きほれました。』
なお、新年1月6日、市民会館会議室におきまして、ボランティアの皆さんにお集まりをいただいて、今回の報告と、次回に向けてのお話し合いの機会を得ました。

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