トピックス
◆日立総合経営研修所「秋の庭園公開」開催
 1,000人を超す来場者、それぞれの秋を満喫
2005.11.27(日)
【投稿】   ◆ラクウショウ伝来の由来
松本 庸夫(景観形成市民会議会員)
冬型の安定した天気、ここ2−3日の冷え込みで木々の色づきも増し、紅葉も美しく絶好の散策日好となりました。入場者は開門30分前から訪れ、一日で1,500人弱を数えました。来場者は市外からの方が増加し、20%の方がリピーターでした。我孫子に「日立の庭園あり」が知れ渡ってきた感がします。

庭園内は秋色の落ち葉を踏みしめながら歩く小路、紅く染まった紅葉を映す池の辺と我孫子の原風景を残す景色に 来場者 お一人お一人が夫々の秋を見つけたことと思います。

この催しは 当会が(株)日立総合経営研修所様に開放をお願いして、平成14年から開催しています。今回は第7回目になり我孫子市の後援もいただきました。

開催には(株)日立総合経営研修所様の全面的なご支援と日立グループ会社(株)日京クリエイト様、各種グループ、そして多数のサポーター・ボランティアの皆さんのご協力がありました。関係者の皆さんに厚くお礼申しあげます。(滝沢)


日立総合経営研修所菖蒲池のほとりに在り、公開日には話題になるラクウショウはヌマスギとも呼ばれる。湿地で根の呼吸に必要な土中の酸素が不足すると、筍状の気根(呼吸根)を出して育つ珍しい樹種である。岡発戸新田の遊歩道脇にも3本あるが気根は見られない。手賀沼公園に植栽されたメタセコイヤに似ているが、ラクウショウは枝と葉が互生し、メタセコイヤは対生に付く。

ペリーが持ってきたというラクウショウが狛江にあるそうだ。この辺りはかつて彦根藩領で、この地の名主が井伊家の上屋敷に出入りを許されていて、庭先にあった鉢植えの由来を聞いて貰い受け、育てたという。現在は上部が切られたが、健在とのこと。
 このペリーが持って来たというものは、苗木ではなく種子だろうし、当時幕府が管理していた小石川の薬草園で発芽させたのではないかと想像した。そこで小石川植物園を訪ねた。池のほとりに大木が在ったが、古い資料は戦災で失われたそうで、由来に関する手がかりは得られなかった。

昭和26年のある専門誌に「宮崎に生育する落羽松」の記事があり、宮崎神宮に明治40年(1907)、東京から苗を取り寄せ、1年養苗して植栽したとのこと。外にも各地の植栽例が書かれている。明治40年前後にはあちこちに苗木が配付されたようで、新宿御苑の大木は明治39年植栽、現在約百年という。これらのラクウショウはペリーにより持ち込まれた種子の樹を親木として育苗されたのではないかと想像している。前記の狛江の樹はペリーの種子から育った1本ではなかろうか。

ペリー来航時(嘉永7(1854)年)の公式な献上品リストには農業用種子もあるが、ラクウショウは含まれていないとのことで、推測の裏付けはできなかった。リストには無い長い木材も現存しているので、ペリーは公式な献上品のほかにも種々のものを残していったのであろう。ラクウショウ伝来の由来は未解明のままである。
◆三樹会だより(2)   ちばテレビに登場
 三樹会世話人  瀬戸 勝
〈会員からひとこと〉  ◆実践の喜び
 井上 弘治(つくし野)
ちばテレビ恒例の「東葛新春特別番組・愛のあるまちをめざして」は、東葛5市の市長さんがそれぞれ自慢の場所で新年の抱負を語る番組です。

今年は1月2日朝10時より放映されました。わが我孫子市福嶋市長はその自慢の場所に三樹荘を選ばれ、まず三樹荘の由来を紹介、そのあと少子化対策や、市民と行政の協働などについて熱っぽく語られました。 ふだん見なれている天神坂も、庭園も、そしてあずまや「あすなろ亭」も、テレビ画面を通して見ると、一段と輝いている印象を受けました。清掃後のお茶のときお世話になるあすなろ亭のいろりや鉄瓶までが一層貫禄あるものに見えてしまいます。

この番組、昨年は高野山の日立総合経営研修所庭園で収録、放映されました。ここは「我孫子の景観を育てる会」がお願いして毎年春秋2回公開して頂いている名園です。

私達が皆様に紹介したり、維持保存に努力しているすばらしい景観が、テレビはじめマスコミに登場するのは大変嬉しい限りで(三樹会活動は昨年6月毎日新聞にも大きく取り上げられました。)今後一層努力していきたいと新年早々誓った次第です。
三樹会の活動は三樹荘と天神坂の清掃作業ですが、私にとっては安らぎと喜びを享受できる場でもあります。

同じ世代の人達と言葉を交わしながら決して無理しない作業、四季を彩る樹木の下で一服しながらの談笑は楽しいものです。家の中でくすぶっているよりも、いろいろなことが刺激になって元気がもらえます。

三樹荘の当主村山先生のお話も楽しみです。お茶の時間の雑談の中に、ためになる話がいっぱいあります。「七重八重花は咲けども−の詠み人は・・・」、「清少納言の晩年は・・・」、「花空(はながら)を摘んでおくと翌年きれいな花が咲く)などなどです。間違って覚えていたことを改めて学んだり、新しい知識を得たり浅学な私には大変有意義な時間なのです。

清掃作業で一汗かき、掃き清めた跡を振り返って眺めると、正にそう快な気分になります。天神坂を通る人、三樹荘を訪れる人達から掛けられる「ご苦労さんです。」、「きれいですね」の一言は嬉しいですね。実践の喜びをひしひしと感じます。

かつて文人達に愛された手賀沼周辺のこの美しい景観を守り、育てるために少しでも役立つならば、これからもいとうことなく汗を流そうと思っています。
◆景観法の勉強会 ◆景観散歩座談会
日 時   2006年 2月8日(水)10時から12時
場 所   こもれび内地区社協活動室

   昨年6月11日、「景観法」が成立しました。「景観法」は、良好な景観を「国民共通の資産」として位置づけた初の基本法で、今まで我孫子市で言えば、「我孫子市景観条例」で市が独自に規制を設けてきた景観に関する規定に、基本理念や規制などに法的根拠を与える包括的な基本法です。

 また、「景観法」では、景観形成における住民参加がより明確に制度化されました。市の都市計画化の職員が説明してくださいます。
今年度2回の景観散歩を実施しました。

   登録文化財100件以上の真壁町、蔵の街栃木市を見学しました。良かったところ、面白かったところなど話し合い、我孫子に生かせるヒントを探しましょう。お集まりください。

日 時  2月8日(水)1時30分〜3時30分
場 所  市民活動サポートセンター会議室

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