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8月24日、アビスタホールで村山先生に「万葉集アラカルトと東をみなの愛の歌六首」と題した講話をお願いしました。 万葉集の大家村山先生は、60人を越える聴衆を前に、世界に誇る日本の古典文学「万葉集」のあらましを易しく解説されたあと、東をみなの愛の歌六首を例に、独自の視点も交えて東をみなの熱き思いを語られました。 私にはこの六首のうち
この歌は、常陸国の国主藤原宇合(うまかい)が都に帰るときに、「常陸をとめ」とだけしか名の伝わらぬ女性が贈った別れの歌だそうです。 いま風にいえば、本社から関東のこの地に支店長として単身赴任してきたお方と心通じ合うようになったが、悲しいかな任期終わって本社へ戻られるときいて、「私のことを忘れないでください」という気持ちを歌に託した、というところでしょうか。 私も5回ほど単身赴任を経験しましたが、離任に際し「○○ヲトメ」から「ツケの払いを忘れ給ふな」といわれたことはあっても、このような熱き思いを詠んでもらったことは一度もなく、つくづく宇合を羨ましく思いました。 講話のあと質問の時間で「長寿、健康の秘訣」を聞かれた先生は、即座に「粗食です」と答えておられました。余分な栄養を摂取しないということですが、頭の痛かった方が多かったかと思います。もちろん私もその中のひとりでした。 長時間にわたり貴重なお話を熱心に語って頂いた村山先生にあらためて御礼申し上げます。 |
活動内容を紹介すると、当初はどの程度やれば良いのか見当もつかず、とまどいもあったが、今では自然と天神坂(公道)・庭・石段・裏庭と持ち場も決まって約一時間強汗を流します。貴方は石碑を清掃、貴方は箒で掃く、私は葺き掃除と息もぴったりです。 その後あすなろ亭〈庭の東屋〉でのお茶の時間となり、村山先生(ご当主は93才ながら矍鑠として居られる)から万葉の頃の女性の話や艶っぽい話に耳を傾け至福の時が流れます。先生は、和歌や書に造詣が深くお弟子さんも沢山居られます。 また会員同士の親交も深まり、我孫子の景観を育てる会の主催する、我孫子ゴルフ場の市民観桜会や、日立研修所の春秋庭園公開のボランティア活動や景観散歩の参加勉強などにも関わっております。 今秋には恒例〈2回目〉の芋煮会〈10月29日〉が村山先生の音頭で行われる由、楽しみなことであります。 隣接した土地で、最近市が買い取った嘉納治五郎の屋敷跡もあり、眺めの良いところです。月2回のボランティアも良いものです。皆さんも入会してみませんか。 |
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