三樹会だより (8)
第二のふるさと「我孫子」       柏原 健子(会員)
東北地方の私の町では成田山詣での講中があり、家にはお土産のしゃもじや大きな茶飲み茶碗がありました。いつか私も行こうと乗換駅の「我孫子」の名が頭にきざみこまれていました。

思いがけずこの地が、子供達には「ふるさと」となり、孫や妹達が訪ねて来ても、水鳥の群れる手賀沼の水辺や、水田や斜面林の緑の多さにほっとする と言ってくれます。

湖北台団地の最初の住人となって、30余年が過ぎさりましたが、居心地よく、生活に便利なせいもあり、井の中の蛙(かわず)ですごしてきました。

三樹会活動に参加して、作業後の皆様方のお話を伺い、三樹荘や天神坂はじめ、素晴らしい市内の文化史跡、名所等を知り、慌てて勉強しようと思っても追いつけません。マイペースでついていこうと思っています。

去る5月22日、我孫子の景観を育てる会と三樹会の同好の方々で"湖北台のミニガーデンツアー"を とのお話しがあり、私のつたない案内で実施いたしました。
2000年5月24日の降ひょう(雹)の被害の時は、団地内の草花が根こそぎ刈り取られた状態で、まるで色のない世界を体験しました。

窓ガラス等の修復後、土の中のガラス片をひろいつつ、いっせいに花壇づくりがはじまりました。

建物の北側にしか、花を植える場所がない悪条件ながら、花を愛する人々の努力と工夫で、花々が色とりどりに咲き乱れ、2時間あまりを楽しく散策できました。

団地内の通路は、行止まりなく どこへでも通り抜けられます。文字通りのオープンガーデンが楽しめます。けやき並木のトンネルを抜けて、湖北台をお訪ね下さい。

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