シリーズ まちの美化に取り組む人々(その7)
『布佐花の会代表 榎本菊次さん』
去る1月24日、布佐下の榎本菊次さんをお訪ねし、お話をうかがいました。ウィークデーはお勤めをしながらの、榎本さんのボランティア活動の数々をご紹介しますと、
◇布佐花の会代表
◇環境美化推進委員
◇社会福祉協議会委員
◇交通安全協会布佐支部長
◇千葉県交通モニター
等々、日曜・祝日も無い様な八面六臂の活躍振りに驚かされます。今回は主に、15年以上続けておられる「花の会」の活動についてお聞きしました。

ボランティアグループ「布佐花の会」には、15名の方々が参加され、月に2回布佐駅前ロータリーの花壇の管理と周辺の清掃を行っていますが、この会のもう一つの大きな活動は生ゴミ減量運動を伴った堆肥づくりです。

お訪ねしたその日が、月に2回行っている生ゴミ回収の日でしたので、私も軽トラックに乗せて頂き、活動の一端を拝見しました。冷たい雨の降りしきる中、布佐下地区の家々を回り、門前に出されている水切り済みの生ゴミを手慣れた動作で回収します。そして集めた生ゴミに自宅裏の作業所で、もみ殻・くん炭・チップ・おがくず・落ち葉・糠・EMボカシを混ぜ込みます。3ヶ月発酵させた後に1ヶ月乾燥させると出来上がりますが、じっくり発酵させた堆肥はサラサラで無臭です。
毎月約1トンの生ゴミが4ヵ月後には約100kgの堆肥になるそうですが、この堆肥を生ゴミ削減協力者の方々に4kg 100円で販売し、安心して食べられる無農薬野菜の栽培や自慢の花作りに使って頂き、大きな効果を挙げているとの事です。

この活動は堆肥づくりだけではなく、悲鳴をあげているクリーンセンターの焼却炉のオーバーワークにも対応し、生ゴミ焼却費の削減にも貢献していると言えます。榎本さんはこの堆肥づくりの素晴らしさをもっともっと広めて行きたいと話して下さいました。また定年後には、ご自宅を地元の食材を使った食事会等のコミュニケーションの場に解放したいとの楽しい計画をお持ちのようで、これからの活動が益々期待されます。

尚、榎本さんのお宅の庭では、毎年2000本以上のチューリップを咲かせて、地域の人達を楽しませています。どうぞ皆様も見事なチューリップを見にお出掛け下さい。
 (岡 規子)

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