第6回歴史景観散策会 ―かまくら道― 俳句 原 瞳子、 道案内 梅津一晴(会員) |
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●新木駅を出て、かまくら道に入る前に、葺不合(ふきあえず)神社を訪ねました。神社の由来を刻んだ碑がありました。神話の神々が木彫で表現されています。明治年間には合祀令で多くの神々が集められました。裏山は戦国の城跡や、奈良・平安時代の遺跡の地です。 葺不合(ふきあえず)神社の由来涼しかり 出城跡夏鶯の啼くばかり 樟若葉産土神(うぶすながみ)のしんかんと ●その後、かまくら道に入って初めの香取神社で 万緑(ばんりょく)のまん中香取神社かな ●香取神社前の集落を歩きながら 立葵咲かせ一村誰もゐず 武士(もののふ)の出でて来さうな夏館 老鶯(らうおう)や石垣高き家構 ●集落を過ぎて谷津から坂を上り遺跡の畑地を歩きながら 昼顔のつまらなさうな古墳径 将門も駆けしか風の大夏野 就中(なかんずく)若武者の色ざくろ咲く ●畑地を下り「はけの道」の将門の井戸を訪ねて将門神社に入る。 将門の井戸や花栗噎(む)せるほど 屋根のある鳥居をくぐり夏つばめ やや傾(かし)ぐ将門神社梅雨兆す |
●奈良平安時代の相馬郡衙正倉跡、日秀西遺跡の地、湖北高等学校を見、かまくら道沿いには荷揚げ場所、水路跡があったそうです。 学校の裏にも遺跡麦の秋 白鷺の白の極まる大青田 一山の地より湧きたる木下(こした)闇 ●日秀西遺跡の北側には古代道が延びていて、於賦駅があったと考えられています。 夏草や駅舎の跡の古代道 ●中里市民の森で自由解散され、寂しい気持ちを句にして、案内者は反省しきりです。 捨てどころなく持ち歩く落し文 香水や来し方問ひつ問われゐて 駅までを道連れとなる夏帽子 |
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