【寄稿】  ボランシカはじめの一歩講座
            「庭の手入れボランティアコース」を受講して                     小谷 滋(会員)
ちょっと古い話になりますが、この2月〜3月に行われた市民活動サポート委員会主催の「庭の手入れボランティアコース」の講座を受講しました。

わが庭は、猫の額的なスペースに10本程度の樹があるだけなんですが、素人の私が40年程自己流で刈りこんで来ましたので、バサバサ状態です。そこで、少しは見栄えのする庭に仕上げる剪定技術を身につけたいと思い、この講座を受けました。

講師は、市の景観重要樹木に指定されている、三樹荘のスダ椎の枯死防止治療もされた高名な樹木医の高野先生、講座は座学2回、現場3回(各2時間半)計5回行われました。

さて、初日は樹木管理基礎講座という座学でありました。ここで私がびっくりしたのは、15名の受講者の殆どの方々は、既に何らかの市民活動に尽くしておられ、今回も庭師の技術を更に磨いて、お年寄りとかでご自分の庭の手入れが出来ないお宅を支援する市民活動をし、わが我孫子の美化に役立てたいとの思いをお持ちであることを知ったことです。座学は班分け、剪定バサミの種類と使い方の基本、美しい樹形を維持する剪定方法を学ぶものでありました。
第2〜第4回の3日間は、実際の庭の手入れ現場実習でして、市役所本庁舎西側ミニガーデンの傾斜のきつい斜面樹木の手入れを行うものでした。先生のご指導は、作業に適した服装や装備を着用する、怪我をしないよう無理な動きはしない、道具の安全な扱い方を身につける、下草刈り込み・落葉の掃除を最初に行って作業環境を安全なものに整える、と安全の徹底を期す諸注意で始まり、剪定の模範実技指導と受講者の仕事ぶりのチェック、結果の添削、評価等でありました。

最初は下草の刈り込み、樹木の足元の枯葉、落葉の清掃、風通しを良くするための不要枝の切り取りを行ったのですが、これに2日を要し、現場3日目に各自の担当樹を決めて剪定の実技勉強をいたしました。この3日間は強い寒風に震える日々でしたが、定年後相当の日々が過ぎたとお見かけする仲間の皆さん、庭師らしい凛々しい姿で、身動きも軽快に滑り易い急坂を盛んに上下して活躍され、ミニガーデンは見違えるようにさっぱりした姿に生き返りました。

最終日の座学は班毎のまとめ発表、先生の講評があり、講座の面倒を見て下さった主催者の役員の方から修了証を授与され、全員無事卒業できました。

卒業に際しましては、庭の手入れを通じ、自分も仲間に伍して市民活動に参加できるよう腕を磨きたい、そして今まで以上に安全に注意して仕事をしようと心に誓った次第です。
第21回 日立総合経営研修所 春の庭園公開レポート                             飯田俊二(会員)
5月18日(土)、日立総合経営研修所のご厚意で、新緑の庭園と美しい手賀沼の眺望を市民の皆さんと楽しませていただきました。朝から初夏を思わせるような快適な陽気で、市内でもいろいろなイベントが行われていたのでしょうか、来場者数はそれほど伸びず、658人のご来場者でした。

そんな中、若葉青葉のしたたる庭内を散策し、美しい手賀沼を眺め、コカリナの音色に耳を傾けて、皆さん思い思いの春を楽しんでいました。勿論、食堂の白樺派のカレーや藤の庭のお茶やお菓子も好評でした。そして本館前庭や湧水池のほとりでのガイドの説明も熱心に聴いていました。

毎回好評のエコ堆肥の製造が間に合わず、今回はその代わりに、当会作成の庭園をデザインした「栞(しおり)」を配布(先着200人)したところ、これも好評でまたたく間に無くなりました。
当日は、星野市長はふれあい懇談会への出席で来られず、青木副市長に来ていただきました。

この催しは今回で21回となり、今では春秋の恒例行事となって、市民に親しまれてきましたが、最近は近隣の市町はもとより県内各地から多くの方々をお迎えしています。これは新聞や各地の地域誌の告知記事の効果によるものです。

素晴らしい庭園景観を公開していただきました(株)日立総合経営研修所、(株)日京クリエイトの皆様に深く感謝申しあげます。我孫子における貴重な自然資産であるこの庭園を、これからも市民の皆さんで守り慈しんで行きたいと思います。
・日立総合経営研修所の庭園

コカリナ演奏の皆様、社協ボランティアの皆様、資材
貸与・運搬の我孫子市にお礼申しあげます。
運営は(株)日立総合経営研修所、(株)日京クリエ
イト、当会会員、三樹会会員、庭園公開サポーター、公募ボランティアの約50名で行いました。

■写真レポートへ

■もどる