私も 「白樺派のまちの見える化」 に賛同します!
        〜吉澤淳一前会長の「白樺派のまちの見える化」を拝読して〜
秋田 桂子(会員)
「景観あびこ」第109号から全5回にわたって吉澤さんが提案している論を拝読して、我孫子市への愛や夢を感じます。

私は我孫子市に住んで約45年になるが、もし当市に住んでいなければ、白樺派の文人とそれに連なる芸術家たち〜志賀直哉、武者小路実篤、柳宗悦、河井寛次郎、柳兼子など〜に興味をもっただろうかと考える。いや考えるまでもなく武者小路実篤は兎も角、その他の人には殆ど無関心だったと思う。

我孫子市に住んだ縁で「我がまちの先達」に少しでも関わりのあることを知ろうと思った。当市の「白樺文学館」の朗読ボランティアに参加して『和解』を読んだり、京都に行けば志賀直哉が住んだ山科の屋敷跡(■景観あびこ109号「旅先の1枚」参照)や河井寛次郎記念館も訪れたりした。

読むほどに知るほどに「こんな文人たちと縁のあるまちにいるのだ」と、ついつい当市のことを自慢したくなる。けれど、自分が自慢する範囲は限られている。そのためにも「見える化」が必要だ。他市を訪れれば、そのまちの姿が分る。

例えば浜松市。「楽器のまち」を象徴する市立の楽器博物館のコロナ対策に写真のようにピアノのペダルを押すと消毒液が出る装置(写真左)や、椅子には「作曲中!使用禁止」の表示がある(写真右)

長野県千曲市の千曲川の畔に立てば、山口洋子が作詞した『千曲川』の歌碑があり、ボタンを押すと五木ひろしの歌が流れる仕掛けもあり、ひととき旅情を感ずることができる。

そういえば『津軽海峡・冬景色』の竜飛岬には「♪ご覧、あれが竜飛岬‥」の二番の歌詞のプレートだけを大きく作ってあると知った時には郷土の人の思いが伝わって来た。

そうなのだ、全てまちに対する人々の思いの丈なのだ。私たちも我孫子市の文化を多くの人たちに知らせたい。そのための活動を今後もしていきたいと思う。

最後に宣伝めくが、私の所属する「ふれあい塾あびこ」が2月6日にアビスタで「新内節(しんないぶし)コンサート」を行う。新内多賀大夫氏が当塾の為に志賀直哉の『和解』を創作した演目もある。是非、聴いて名作を味わっていただきたいと思う。
      鈴木 洋子(会員)
館山に移住して早半年、暑くて忙しかった転居騒動が終わったとホッとするのもつかの間、もう年を越してしまいました。少しの畑の草取りや収穫、古い物の片付けなどに追われなかなか"探検"に出かけられなかったのですが、12月、市指定遺跡で戦争遺産の館山海軍航空隊「赤山地下壕跡」の見学に行ってきました。

館山市には航空自衛隊の基地があるのですが、その近くに、終戦間際に軍隊が手掘りでつくったと言われている防空壕があり、一部が公開されています。中は何本もの通路と部屋があって薄暗くてひんやりとした空間でした。駅の観光案内にパンフレットが置いてあるのですが、他に見学者も無く、静かさと空しさが印象的でした。
館山海軍航空隊 赤山地下壕跡
編 集 後 記
  昨年夏に鈴木前編集長が館山に引越した後、新たに編集委員になりました。書くことが大の苦手な私ですが、数多くの会員に寄稿していただき、皆様が発行を楽しみにできる会報紙になるように努力しますのでよろしくお願いします。
  今号から「エリアの街路樹」の新シリーズが始まり、今後会員からの積極的な寄稿をお待ちしています。また、昨秋は3年ぶりに皆さまの協力で庭園公開を実施できましたが、新年も新型コロナ「第8波」で迎え、今後の活動が心配ですが、早く収まり希望に満ち溢れた年であって欲しいと強く願っております。(龍岡慎一)

■もどる