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| 3-2.街路樹、景観、都市デザインの方向性 現代都市の街路樹について調べる中で、選定される樹種が「大きくなりやすい木」から「維持管理費が少なく植え替えやすい木」に変わっていることを知った。 一方、建築は2000年代以降、敷地内緑化に加え、屋上緑化や壁面緑化を促進するため、屋上緑化の面積に相当する建物の床面積を容積率として割増す制度や一定規模以上の建築に課せられる緑化率の算定に壁面緑化の面積も算入できる制度などが新設された。 こうした背景を推察すると、ヒートアイランド現象の抑制と同時に、「都市緑化」の方向性が変化したのではないかと考えられる。そして、ここでの変化とは、都市建築の高層化で、役割が縮小した街路樹の保全は効率化し、今後は効果が大きい建物の緑化を促進する方向に重点を移すと言うことではないか? そう考えると「街路景観」の未来像では、行政主体の街路樹以上に、民間が主体となる敷地内緑化や建物の屋上緑化、壁面緑化の在り方が重要になる。 建築の緑化が進む丸の内を歩くと、建物を所有する民間のアイディアで公開空地が心地良く空間化され、街路ごと立体的広がりを持って緑化されていることに驚かされるが、現実はこの様に恵まれた場所ばかりではなく、身の回りを振り返って見ると、つる植物の緑化に失敗したワイヤーや、壁に仕込んだプランターから弱々しく草花が生えている程度の場所も多い。 |
前述の手紙の中で冨樫さんが、柏市のボランティア団体「一球会」について書いていた。無味乾燥とした緑道を魅力あるものにすべく、手賀沼自然ふれあい緑道の半分、手賀沼大橋から手賀曙橋までの約4�劼謀呂辰独犂濂屬鮹羶瓦某∈呂垢襪海箸鯡槁犬箸靴臣賃里如�1月にニホンスイセン、9月に彼岸花の花を咲かせて、歩く人の目を楽しませてくれることから、「1」と「9」で「一球会」としたそうだ。 プロの手を要する街路樹が縮小の機運にある現在、緑道を管理する行政が開放してくれれば、沿道に花畑を造ることは市民ボランティアでも可能だ。住宅街においても、デザイナーが入って地域景観の方向性を共有すれば、個人の庭木やベランダのプランターが景観を補完することにもなる。これもまた新しい官民共同型の景観づくりなのではないかと考えた。 「成熟社会の景観づくり」と言うべきか未だ分からないが、街路樹の現況から、都市の緑化が新しい局面に移りつつあることを感じた。(了) |
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| ●湖北台団地は、昭和37年に土地区画整理事業により建設が着手され、昭和45年4月から入居が開始されましたが、樹木もまだ成長していませんでした。五十余年を経て、団地のほぼ中央に、四季の道から手賀沼ふれあいラインに下るゆるやかな勾配の道の両側に約60本の大木となったけやきが並木を作っています。けやきは我孫子市の木として、平成11年我孫子市景観奨励賞を受賞しました。市の「坂道八景」にも選ばれています。 ●坂上から見下ろすと、切通のような地形で、車道とけやきが植わっている歩道以外は住宅も見えず、ゆったりと歩ける心地よさ。真夏には車道はけやきのトンネルになります。春の芽吹き、秋の紅葉、落葉を踏む音、四季を通じて楽しみがあります。 ![]() |
●団地の東側にはもう1本のけやき並木があります。道の左側は住宅街で、右側は眼下に湖北台中央公園の芝生広場や運動施設があります。芝生広場は湿地帯だったとのことで地形をそのまま利用したと伝えられています。歩道は広い石畳の道で、木漏れ日のなか、公園で遊ぶ人や団地の風景を楽しめます。![]()
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