我孫子の景観を育てる会 景観あびこ_title
創刊 2002.3.29
第133号 2026.5.16発行
発行人 中塚和枝
我孫子市緑2-1-8
Tel 04-7182-7272
編集人 大久保慎吾
我孫子景観基礎研究 3 その1 身近なデザインの潮流と都市景観のつながり -9-
                                           建築家・工学博士  野口 修(会員)
 
9-1.福岡市役所の緑化について
  3月に福岡県へ行った。その際、予定通りなら本紙第129号で紹介した「天神の森プロジェクト」において福岡市役所および、博多駅の地下鉄空港線、および七隈線コンコースの緑化が完了しているはずと、現地に行ってみることにした。まず、博多から地下鉄七隈線で移動する際、改札を抜けて地下ホームに降りる辺りの柱や壁が、壁面緑化されていることに気付いた。

写真1:地下鉄七隈線博多駅コンコースの緑化

  その後、要件を済ませて天神南駅で降りて小雨の市役所通りを歩いていると、市役所本庁舎の東面が見えてきた。プロジェクトに関するパースでは、壁面に規則正しく並ぶベランダ開口から溢れる勢いで緑化されていたが、現況は目を凝らさないと認識できないくらいの状態だった。次に西面のふれあい広場に面した側に回って見た。

  こちらは14階建の外壁一面に緑化マットが張られ、低層には多様な植栽を配した壁ができていた。上層の各ベランダからは、蔓系の植物が飛び出してマットに絡み始めていたので、時間と共に緑化されていくのだろう。

  陽当りによって成長が不均衡になるなど、生き物相手の現場におけるメンテナンスの大変さを想像しつつ、街全体が成長過程を共有することで緑化を根付かせる効果もあるのだろうと推察した。

 帰りがけにアクロス福岡を眺めて見た。こちらの開業は1995年4月、30年以上前の建築だ。「ステップガーデン」と呼ばれる雛壇状の屋上庭園は今もシンボリックで、福岡市役所の緑化を含めた「都心に1万本の緑を増やす」プロジェクトにも影響を及ぼしている。
写真2:福岡市役所の緑化状況
左上/東面の緑化(ベランダ内に植栽)右上/西面の緑化
左中/西面緑化の詳細 右中/緑化完成予想図
左下/市役所のホール内観 右下/アクロス福岡外観

9-2.都市緑化の現況
  改めて都市緑化について考えてみた。都市緑化とは、�‥垰塢瑤離辧璽肇▲ぅ薀鵐標従櫃隆墨臓↓�発生するCO2の吸収、�E垰圓砲�ける防災機能の向上、�だ己�多様性の保全、�シ粉囘�美観、潤いの確保を目的とした活動とされる。

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