― 我孫子の歴史景観を探る ― その(2)
"鎌倉道"遊歩道 とその周辺の散策
(新木〜湖北駅間の距離; 約4km)
我孫子の景観を育てる会
道順ご案内

鎌倉道の云われ ; "鎌倉道"は、■湖北座会の人たちによって明らかにされた、鎌倉武士の”隠れ路”です。公道としての鎌倉街道とは異なり、井戸に近い所、八幡宮、諏訪、氷川、熊野神社、禅宗、日蓮宗などの社寺の近くを通り隠密行動が出来るように工夫されています。
 “遊歩道として現在歩ける道はその途中部分で、明らかにされている鎌倉道全体の20%の道程です。
散策距離 ; 新木〜湖北駅間の距離; 約4km、 のんびり歩いて約3時間かかります。途中には土の坂道、木立の中の小路があります。途中の旧成田街道の横断は横断歩道を渡りましょう。見通しの悪い所があります。
※案内図の箇所ナンバーの円数字は、文章上では(数字)に替えてあります。
これは、○数字はブラウザによっては文字化けすることがある理由によります。ご了承ください。
新木駅北口を出て、国道356線の成田街道を、湖北に向かって歩き、(2)新木(沖田)の椎の木(スタジイ)防風林(1・2)を左手に見ながら進みます。
800m地点右手には、(3)葺不合(ふきあえず)神社があります。(写真右)
 葺不合(ふきあえず)神社は、神話彫刻が見事な必見の名所です。
■解説へ
※ただし、この付近の横断箇所は坂道・カーブがあり、見通し不良です(写真左)
十分車に注意!!

●葺不合神社見学後後、参道入口向かいを、車に注意して横断し、距離850m付近を左折して南に向いJR踏切を渡ります。(写真下)
●高垣根のある農家を右にして200m程南に進み右折して(5)香取神社(写真左)に向います。

香取神社に向わず南に直進すると (4)羽黒前館趾に行きますが、宅地化でその面影はありません。

(5)香取神社は、鎌倉道の出入口のモニュメント(目印)です。


(5)香取神社からの鎌倉道は、参道をそのまま直進し、農家の塀沿いに竹薮に入ります(写真左)が、参道入口を右折、西に向って田舎道を行くのも楽しいです。

突き当りを左折して(6)の森の坂道を下ります。
うぐいす、きじなど四季折々の小鳥がさえずり、木立に囲まれたお宅を左に見ている、と鎌倉の世にタイムスリップした気分にさせられます。
坂を下ると間もなく十字路に来ます。
●その十字路は、藪の中を通った来た鎌倉道との交差点です。この交差点をなおも直進し、谷津沿いの道を50mほど下ると、民家の下に(7)香取の井戸(写真右)があります。
●さきほどの交差点に戻り、(写真左)の新木常敷堤沿いに西に進み、斜面林を登ると2km地点に到達します。
そこでは、キャベツ,里芋、ほうれん草等の畑が広がっており、斜面林に囲まれた平和な農村風景が目に入ります。
●更に進むと舗装道との交差点に来ますが、左折して舗装道に沿って鎌倉道から外れると、間もなく舗装道の両側に別れる2本の道が見えます。(写真右)
●左の坂道を下ると、直ぐに(8)将門の井戸が見えます。
(7)香取の井戸と同じ堀井戸です。
右折して住宅地の道なりに進むと(9)将門神社があります。隣接して将門公園緑地があります。
将門神社の左側は斜面林になっています。そこからは(10)手賀沼干拓地を見下ろすことが出来、素晴らしいです。
白井町千葉ニュータウンの高層ビルも霞んで見えます。
●その風景の中に(11)千間堤跡を走る道が見えます。
将門神社を右に畑の中を行くと舗装された鎌倉道に戻ります。それを左折して西に向います。
この道沿い(写真左)に、(12)日秀西遺跡の南側を区画する、東西に延びる溝が発掘されました。
(写真右)の右に見える湖北高校は、一帯が奈良・平安時代の役所(郡衙(ぐんが))のあった(12)日秀西遺跡で、米貯蔵倉庫の正倉(しょうそう)もあったと言われています。

この分岐角地(写真右)は、人の手が加わった窪地になっていて、奈良・平安の当時、谷津からの荷揚げ場になっていたと考えられる所です。
(写真左)この窪地を下って、日秀西遺跡の地、湖北高校を右後ろに見ながら谷津を渡り、斜面林を登ると"鎌倉道"遊歩道終点である「中里市民の森」に到着します。

(13)「諏訪神社」は、「中里市民の森」を過ぎて間もなく右手に見える森に覆われた小さな神社です。ここから湖北駅までは1km弱・15分の距離です。
平成17年9月
文責・梅津
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