「真壁町の街並み散策」に参加して 大師堂 寛/正子 (会員)
 「我孫子の景観を育てる会」の一員である私たちは、5月の新緑が目に鮮やかなある日、景観散歩の第一回企画の「真壁町の街並み散策」に参加しました。

 当日は9時に我孫子駅北口に集合しバスで真壁町に向かいました。真壁町については、漠然とした「石の町」といったイメージを持っていましたが、バスの中で真壁町の歴史的な街並みについてレクチュアーをうけ、実際に現地についてみると、江戸時代に遡る旧家が整然と立ち並んでいる様は、正に壮観でした。しかもその家々で実際に生活をして生き生きと暮らしておられることに感嘆しました。

 まず私たち30数名は、現地につくと2人のボランティアガイドさんに迎えられ、私たちは、2班に分かれ、普段は「資料館」にお勤めの方に、案内していただきました。

 ガイドさんは、資料を片手に次々に説明をしていきましたが、花屋さんでは屋根に雑草が生えたり、レトロ調の郵便局を眺めながら、薬局からは人々が出入りする様が見られたり、そのまま江戸時代か明治大正ロマン時代にタイムスリップしたような感じがしました。

 こうした街並みが現在に生き残っている原因をガイドさんに尋ねたところ、江戸時代の地図と現代の地図を比べて見ると、ほとんど同じで、当時としては
(1)道路が比較的広かった事
(2)碁盤の目のように街が出来ている事、などが挙げられるとの事でした。

 また登録文化財に登録された家々や、門等には、立派な石碑が建っており、さすがに石の町真壁で認定されているなあと言った感じでもう既に100を越えているとのことでした。一方問題点も有り、特に過疎化の中で人が少ない、鉄道がない(廃線に成った由)等人を引きつける工夫がいるとも思われる。


 我が街とは比べられないが、一つの題材として考えさせられるものでした。

 とにかくお腹の空いた私たちは、幹事がセッティングした、これも文化財の「伊勢屋旅館」で昼食(1200円の昼食としてはお勧めです幹事さん有り難う)をとり、天狗最中を買い、村井醸造で試飲(私は銘酒真壁を購入)し真壁城趾へ向いました。小さな城趾には体育館が建っており、整備もされつつ有り憩いの場となっています。帰路立ち寄った真壁駅舎跡も公園と成っており、あちこちに憩いの場があるといった感じでした。

 3時に現地を出て帰路につきましたが、充実した一日でした。幹事さんご苦労様でした。
またの企画を楽しみにしています。

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