我孫子の景観を育てる会 第20号 2006.10.21発行
沼南地区から我孫子を眺めるウオーキング雑感   足助哲郎(会員)      ■レポートページへ
旧村川別荘物語      吉澤淳一(会員)
●生まれ変わった旧村川別荘

 旧村川別荘は、東京帝国大学教授の村川堅固、東京大学教授の村川堅太郎父子二代が、美しい手賀沼を見下ろす丘の上に設けた別荘です。大正6年に堅固氏がこの地の一部を購入したのが始まりで、我孫子宿本陣離れを移築した母屋と、新館とで成り立っていて、平成13年に我孫子市の所有となっています。

 かつて、我孫子にも数多くの別荘がありましたが、当時の建物がそのまま残っているのはここだけで、敷地内の斜面林とともに、貴重な存在です。

 そうした市の文化資産である旧村川別荘が、今月18日より生まれ変わりました。いわば、旧村川別荘の再生で、その目玉は来園者へのガイドサービスです。これまでは、簡単な説明板とパンフレットがあるだけでしたが、詳しい説明パネルと常駐のガイドさん(ボランティア)によって、来園者が楽しく見て回れるようになりました。

●生まれ変わりのプロセス
生まれ変わりのプロセスを見ていくと、次のようになります。
平成16年12月 市民活動元気づくり事業(千葉県・我孫子市共同事業)に、当会は「庭園公開」をテーマにして参加、その中で福嶋市長より活性化の打診を受け、始動を開始。
平成17年3月 会にプロジェクトチームを立ち上げる。
(■景観あびこ 第12号参照)

平成17年12月 福嶋市長、教育委員会(文化課)に対して、活性化案を提示、具体化作業に入る。
平成18年4月 開館日、週3日を5日に増やす。(水曜日〜日曜日)
平成18年5月 教育委員会との共催で、アビスタにて、旧村川別荘展「旧村川別荘の謎を解く」を開催。
構成は、�‖疾邨�固・堅太郎の歩みと「住まい」観 ��村川別荘の「人脈」 �B疾酳盟颪痢峽�築」 �ぢ疾酳盟颪痢峇超�」 �ヂ疾邁箸離▲襯丱爐�ら。同様のパネルを、新館に常時展示。 ■展示レポート
平成18年7月 「広報あびこ」にてガイドさん募集
平成18年8月 23名のガイドさんが誕生し、オリエンテーションの後学習。
平成18年10月18日 ガイド開始
■イースト情報11/11に掲載

●今後も進化する旧村川別荘
   さらに多くの方々が旧村川別荘を訪ね、その魅力に触れ、楽しんでもらうためのプログラムを、教育委員会と協働で開発し、実施していきます。

   展示会「村川別荘の謎を解く」の市内各所巡回開催、イベント・講座の開催、小中学生への開放、我孫子高校タイアップ等が考えられます。

   来年4月には、堅太郎氏生誕100年に合わせてのシンポジウムを開催する予定です。そこでは、ご息女の夏子さんと、堅太郎氏の直弟子で東大名誉教授伊藤貞夫先生による、とっておきのお話を楽しめそうです。

●手賀沼を救った?「手賀沼保勝会」
 村川別荘の「人脈」の中に、貴重な事実を発見しました。
 昭和初期のことです。杉村楚人冠は、手賀沼干拓事業計画による風景や環境の破壊を憂慮し、手賀沼を保護する運動(手賀沼保勝会)をすすめますが、そこには嘉納治五郎や地元有力者と並んで、村川堅固も発起人として参加していたのです。

「手賀沼保勝会」の実態については、さらに研究が必要ですが、昭和の初期に、この我孫子の地に環境・景観を守る運動があったことに、深い感銘を覚えました。

●旧村川別荘の謎を解こう
 今の私たちは、旧村川別荘の顔を撫でているだけです。「手賀沼保勝会」もそのひとつですが、此処にはまだまだ沢山の謎が隠されているようです。
 ガイドさんと共に、それらを一つ一つ解き明かしていく楽しみも、此処にはあります。息の長い活動を続けて行きたいと思います。

第4回景観散歩・佐原       11月14日(火) 
●佐原では、市内をゆったりと流れる小野川沿い、香取街道沿いに、昔ながらの町並みが残されています。
この町並みを保存するため、平成3年に「小野川と佐原の町並みを考える会」が発足し、活発に活動しています。平成12年には関東地方では初めて、文化庁の「重要伝統建造物保存地区」に指定されました。
この会の事務局長の佐藤さんから、町並みの保存と再生について詳しくお話を伺います。その後、ボランティアさんに町並みと教科書でも有名な佐原の偉人・伊能忠敬の記念館の案内をしていただきます。

       

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